本日は朝から暑い。
外散歩から帰って、今年初めて
シャワーを浴びたシャワー記念日?
南風が強いです。
先日アップした万古焼のおひつ。
レンジ・オーブン、直火対応と便利、
便利だなと、
レンジ、オーブンと使って、
では直火でと使ったら~~。
裏が焦げた!
しまったという気持ち。
特にこれで使うことなかったのに。
裏もきれいなほうが気持ちいいです。
さて、
長い連休、
子ども一家はどちらも旅行。
私は家で旅体験。
「深夜特急」(沢木耕太郎・新潮文庫)
この本は、
著者が26歳のときに、
インドからロンドンまで乗り合いバスで行く
まさに貧乏旅行。
著者は1947年生まれだから
現在76歳。50年前の旅。
私は30歳頃、
外国に行くことが多く、
でもその旅は、ツアーだったり、
友達とだったりといたって「普通」
いつも物足りなさを感じていました。
この本を読んで衝撃を受け、
こんな旅がしたかったと憧れたものです。
若い女性(当時)が、
こんな旅ができるわけはなく、
だからこそ、折に触れて再読。
50年前の、
国の事情も、旅行事情も大きく
変わっているのに、
それに、
観光名所も観ない、
豪華なホテルもない、
食べるものといえば、
30円、40円の貧しい食事。
それなのになんて面白い。
著者の筆力はむろんのこと、
やはり、
毎日をひたすら「生き延びる」ための
工夫や人との接触の仕方に興味津々。
貧しい少年との、
丁々発止の値切りのやり取り。
このくらいのお金、
スムーズに渡せばいいのに、と思うけど、
そこには著者の彼らとの対等意識、
それを特に意識することない行動が
逆に持ち味、すごさです。
ひとつ間違えば踏み外す、つまり
死や投げやりな気分、
「お金なくても暮らせること」への慣れ、
というか、危険への慣れ。
それに「淫していく若者もいる」と著者。
その違いは何だろうと著者。
それは、結局人との出会い。
当然、いい人ばかりではない。
著者は、よく「カチンと」くる。
カチンとくると、すぐにその場を
離れ歩き出す。なるほど。
「豪華なホテルより自由な野良猫のほうが
ずっと幸せだろう」とも呟く。
私は野良猫は嫌ですが、
こういうギリギリの生活にどこか
憧れていたのでしょう。
そして、
今、それって叶ってない?と
思ってしまいました(笑)
安くても美味しいご飯、
お金のかからないファッション、
同じくDIY.
イヤな人(カチン!)も
いい人もいる(涙)毎日(笑)
人生は旅といいますが、
今の私はようやく若い頃に
「憧れた」?自分で工夫して
生き延びる毎日を送っているのかも。
こちらも折に触れて眺める。
若いときにはわからなかった人や人生の
機微というものが、少しはわかる。
それでもまだまだ。
その「まだまだ」が希望。
「しろがねの葉」(千草茜著)
今季直木賞受賞。
こちらは戦国末期の銀山で生きる少女。
途中です。こちらもギリギリな毎日。
次は春樹本かな。
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→沢木本。好きだなあ、この方。
そんなわけで、
連休はおうち過去旅?
お金なくても旅は楽しめるものですね。
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