映画「ラストエンペラー」を放送していたので、
観ていたら、パーティシーンで
日本人女性のきもの姿が。
違和感を感じた日本髪。
この日本髪!
この映画は公開時(1987年)にも、
また何度か再放送を観たのですが、
きものに興味を持ってからは初めてなのか、
今回気づいた。
清の最後の皇帝愛新覚羅溥儀を
描いたものです。
「世界はラストエンペラーにひれふす」
演じたのはジョン・ローン。
ベルトルッチ監督・1987年
「予告編」→興味のある方は。
坂本龍一アカデミー賞音楽賞。
この日本人は愛新覚羅溥儀の弟溥傑に
嫁いた日本嵯峨家侯爵令嬢浩さま。
この日本髪は、この写真を参考にしたのでしょうか。
早速読みました。
この方に興味をお持ちの方はこちらを。
結婚式の写真。
髪形は「おすべらかし」
日本が満州国をわがものとするため、
清の皇帝愛新覚羅家と血縁関係をと、
政略結婚ではありましたが、
その後二人は仲睦まじく~~。
映画に話を戻すと、
日本女性がパーティにこんな髪形で
出るはずもなく、この辺り日本への知識が、
この頃はイマイチだったのですねえ。
「ラストサムライ」とはだいぶ違います。
→日本のきものへの理解度高い。秀逸な着付けシーン。
音楽を担当した坂本さんも出演しているのですが、
その当時は「これは違うのでは?」
と口を挟む力はなかったのでしょうね。
かの悪名高い甘粕正彦として出演。
甘粕は関東大震災の混乱に乗じて
アナキストの大杉栄、伊藤野枝、
7歳の野枝の甥を惨殺、
その後満州に渡り、
そこで絶大な力を持った軍人。
角野卓三、じゃねえよ。
満州のために中国全土にアヘンを売りさばいて
莫大な資金を調達。
ひどいことしたわけよ。
終戦時に自殺。
私、満州という国に興味があって、
結構詳しいの。
で、浩さんの、映画での日本髪再び~~。
ひどいね~~。
映画は日本を完全悪として描いているから、
浩さんまで悪者っぽい。
本物の品や素朴さがないね。
浩さんは妊娠しているの。
20年後「天城山心中」で話題になった長女を身ごもって。
それを見て、溥儀の妻婉容が
「私たちも子供を~」というシーン。
婉容は、アヘン中毒になって、
それはそれは
悲惨な最期を送った~。
髪形のアップだけで終わろうとしたのに、
またまた長くなってしまった。
紫苑の興味にお付き合いいただき
ありがとうございました。
きものからどんどんいろんなもの
深まるわあ~~。
というわけで、
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私も白熱すると何言ってるのかわからなくなりー。
紫苑さん面白かったです、懐かしい写真もはいり、映画の追体験が楽しめました。
最近はこんな味わいの映画が少ないですね。
(それにしてもアマカス、悪よのう...)
コメントありがとうございます。満州国にはとても興味があります。漱石の小説にも満州に渡って一旗あげたいという人がでてきますが、当時満州は日本人にとってあこがれの地だったのかもしれません。戦争に負けて悲惨な目に遭って。今の日本では考えられない~~。こういう歴史も遠くなるのですね。