NHKBSで放送されたドラマ「漱石悶々」。
ドラマは48歳の漱石が
京都祇園の文芸芸妓として知られる
実在の磯田多可との淡い恋を描いたもの。
妄想も含まれている
ユーモアたっぷりのドラマです。
一時間半のドラマに、20枚近くのきもの姿。
これがもう素晴らしいので、
アップさせていただきます。
一回限りの放送でこのまま埋もれる?のはモッタイナイ。
コーディの参考になるよ。
番宣用の写真はおそらく大島。
もちろん番組のなかでもね。
きものが地味なので、帯を赤くして。
地味な大島もキュートになるね。
お座敷で。
付け下げに山吹色の刺繍半襟。
これが白系の半襟だと面白みがなくなるところを、
刺繍で華やかに。
襦袢の襟周り、結構ぐしゃっとしていて往時を忍ばせる。
黒留めで踊る「黒髪」
ひとり寝る夜の仇枕。
「おまえさんにしてはずいぶん素人くさい踊りを
選びますなあ」と言われて。
(でたらめの京都弁でカンニンえ)
マイ好みはやはり普段着。
縞のお小紋にキュートな紬の帯。
赤やら山吹、浅葱などいろんな色が入っているのよ。
こんな着物持ってたなあ、いまはもうないけど。
後ろは~~、うん可愛い
こちらも縞。紫とグレー?
白系の格子帯に濃い紫の帯締めに
薄紫の帯揚げ。
胃痛で倒れた漱石を看病するときも
やはり縞。グレーの濃淡に白系の帯。
モデルの磯田多可が焼き物屋を営んでいたときの
回想シーン、これがまた。
木綿に黄八丈の半幅帯。
後ろはサムライ結び。
こちらはベージュ系の色無地のやはり刺繍半襟。
紺系の刺繍半襟に茶系同じような花の入った
袋帯。こういう組み合わせ、
下手するとうるさくなるところ
上級コーディだよね。
水色系の帯揚げで。
同じきものだけど、刺繍半襟と帯を変えて。
漱石からの手紙を読むシーン。
これと同じ刺繍半襟で
「あてなよる・漱石に捧ぐ」に出演。
そして番組最後は~~。
紫系の小紋に(ドラマのなかでも着ていたけどね)
赤紫の羽織。
半襟の後ろなど、結構ぐしゃっとしていて、
そのあたりも、当時を忍べて興味津々。
ドラマの演出は
「京都人の密かな愉しみ」の源孝志氏、
やっぱりね。
画像がまた素晴らしい。
再放送は、確か12月16日、だったと思う。
写真集作ってほしい~~。
画像、いっぱい載せたから、
クレームくるかも~?
→お許しコメントきました!!
それでも多くの人に見てほしい
素ん晴らしいきものコーディ、でした。
りえさんは、きもの界の希望の星だね。
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時代劇が製作されなくなり、膨大に眠っている衣裳・・・
本当にもったいない限りです。
今回は、時代劇にも微妙に使えない、刺繍襟等の明治大正物が久しぶりに大活躍。
着物は帯次第で幾らでも印象が変わるので、衣裳部のセンスが問われ、面白いところです。
りえさんは小柄なので、昔の衣裳がそのまま使えて有り難いのです。
ほっとしと同時にとてもうれしいです。最近のドラマは明治大正の頃でも、着方が現代風にきれい過ぎたりして、少し物足りなさを感じていました。そこにこれ!
まだまだ多くの衣装が埋もれているのですね。着物文化が廃れる中、ぜひ貴重な着物の数々を拝見したいものです。