ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

生きることと死ぬこと、「ライオンのおやつ」と「昨夜のカレー、明日のパン」

2022-12-08 10:50:50 | きものの本&本

今朝の東京は暖かい、
ありがたい!
暖かくで「有難い」なんて気持ち
これまで持ったことなかった。
この頃、少しでも暖かいとうれしい~~。
シアワセの感じ方が下がったみたいで
ちょっとしたことでこ幸せを感じる
シアワセ。

さて、


木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」と、


小川糸さんの
「ライオンのおやつ」
を読みました。

特に意識したわけではないけど、
手に取ったこの二冊、
私のとっては対照的な二冊でした。
「ライオンの~~」は
死期迫る30代の女性が瀬戸内の島の
あるホスピスで暮らす数か月。
ホスピスでは毎週、
そこにいる人たちの
思い出のおやつを作ってくれます。
牛乳を何時間も混ぜて作る「酪」
レーズンサンド、プリン、
カヌレ、ミルフィーユなどなど。

こちらは私のおやつ。
パンに小豆餡、サツマイモのはちみつ。

死を扱っているのに、
不思議に悲しくない~~。
それはホスピスの方々が
死を肯定的に扱っているから~~?
死は一種のオーガズム、だそうです。
そうなら、
もう一回くらい経験してみたい~~。
そういえば、オーガズムとは
ドイツ語などでは
「小さな死」という意味でした。

加えて、主人公の女性の
一緒に暮らす家族がいないこと、かな?
死は、残された家族こそが悲しい~~。
そのあたり著者は、
周到に周りを整えています。
著者自身が「死」を
肯定的にとらえているんでしょうね。



先日買ったパンがあまりに頼りないので、
やはり自家製パン。
食べごたえがある、
一斤でおよそ2百円もかからない。
最初は少しメンドウだったけど、
セットするだけ
パン焼き器買ってよかった💛

もう一冊の

「昨夜のカレー、明日のパン」

こちらはもっぱら生活を描いて、
だからこそでしょうか、
私は何度も涙しました。

夫が亡くなったあと、
義父(ギフ)と一緒に暮らすテツコさん。
「私、本当は家族嫌いなの」
「みんな自分は死なないと
思っているんだよね、
そのことにすごく腹が立つ」
「一樹(夫)みたいに死んじゃうだからね」
もう、ここで涙、涙~~。

思春期の男の子の性への思いとか、
「~~卵かあ」
「割って、中見ちゃったからなあ」
「中、どんなだった?」
「そりゃあ、
自分で割ってみるしかないんじゃないの」

性に対して、こんなユニークな表現==。
もう笑いながら、泣く~~。
そのくらい生きることの愛しさ、悲しさ、
可笑しさ、滑稽さに満ちていました。
「死」も卵、かもしれません。
割ってみないとわからない~~。
「外から見るとすごいこと想像するけど、
入るとどうっことないね」
これは「死」ではなくラブホ、
だそうです。

タイトルの「昨夜のカレー」も明日のパン、
美味しそう。
卵割れるまでは、
日々昨夜のカレーと明日のパンを
楽しみに日々を紡いでいく~~。
私もパンを焼くたびに、
朝が待ち遠しくなります。
自家製のジャムがあれば、
もうそれだけでシアワセ。

さあ、
美味しいご飯やパンを食べて
元気にやっていきましょうか。

最後までお付き合いありがとうございます。
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