閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

先駆者

2011-11-02 11:56:41 | 閃き
得意先に素晴らしい方が居る

永年に渡って中東の石油精油所を始め、数多くのプラント建設に携わってこられた方だが、現在は第一線から退かれている

高校を卒業されて現在の会社に入社され、まもなく海外業務を担当された

英語を始めとする外国語などは現地で覚えた

最初は身振り手振りから始まって、何時しか仕事上の専門的な会話も出来る様になった

英語は元より、アラビア語、スペイン語、ドイツ語、韓国語などの数ヶ国の外国語を話す迄になった


多国籍のジョイントによる建設では、その方が通訳としてコミュニケーションを取ることもあったそうだ

そのお陰だろうが、アラブの王子様と仲良くなり、他国の首脳が面会を断られた時でも、その方には会うという位の親密さだ

会社を一旦退職されたが、現在は新人の教育係として復帰されている

そして、自らの経験を若い後継者達に伝えようとしている


その方は兎に角、陽気で前向きだ

どんな人の前でも物怖じしないが、他人の事を常に気にして優しい

苦労を表に出さずに黙々と取り組む性格は、きっとプラント建設の中で出来上がったと思う

おそらくプラント建設というのは色々な困難があっても完成に向かって進んで行かねばならないし、それも何年という長い年月をかけて辛抱強く作って行くという境遇だからだと思う


その方は日本が誇れる素晴らしい先駆者である
コメント
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