閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

悲しすぎる葬儀

2011-11-08 06:16:54 | 閃き
三十代半ばの若い奥様の葬儀に参列した

そのご主人が得意先の社員で、プライベートでもゴルフに行く間柄だ


二人の子供を残し、若くして天国へ旅立たねばならなかった奥様の運命を、家族はどうやって受け止めてゆくのだろうか


式の最中は会場の至る所で、啜り泣く声が絶える事が無かった



葬儀とは故人とお別れするケジメなのだと思う

勿論、故人の魂が浄土に無事に辿り着く様に、祈る事も重要だが


葬儀をする事で故人の死を受け止め、今度の事へ目を向ける

遺された家族にとっては、そんなに簡単な事では無いだろうが

時間をかけてでも、そうしなくてはならないのだ

二人の幼子を両手に抱えて、目を真っ赤にしながらも気丈に喪主を努めている姿に、心が締め付けられる



棺に花を捧げ最後のお別れをする時、おそらく故人の実父だと思うが

故人の顔を両手で包み、自分の顔を近づけ、耳元で囁く様にお別れを言っていたのを見た時

我慢の限界を超えて、涙が溢れた


今となっては、故人の御霊の安寧と、幼い二人のお子様が無事育つ事を祈るのみだ

こういった葬儀は、とりわけ悲しすぎる
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