先日登った里山の中腹付近で少し違和感を感じたことが二つある。
一つは、山からの湧き水で水道を賄うほどに恵まれている筈の山里で大きな溜め池が作られていたこと。
そしてもう一つは、この寒い季節にバナナが成っていたことである。
水については、飲み水と田んぼでは所要量が違うということや、田んぼの水不足の悲劇の歴史のなせる事なのかも知れない。
しかしながらバナナは異質である。
この後このバナナの運命はどうなるのだろうか。
集団で密生して生えていた一角は西向きで山道が大きくU字にカーブする場所だった。
ひょっとしたら冷たい風が遮られ、南向きではないものの西陽を長く浴びられて保温の状態が比較的良い場所なのかも知れない。
それにしても師走にバナナとは・・・・。
誰が植えたのだろうか。
人も住まない山道で突然見かけたバナナを見ながら空想するに、植えた当人はそれなりの思い入れがあったわけで、ひょっとしたらモノになった時代もあったのかもしれない。
自家製の青いバナナの食べ方など今の私達には知識の持ち合わせがないだけで、煮たり蒸したりした南方系の食べ方があったかも・・・。
我が家では、ここ1年くらい前から毎日1本以上のバナナを食べている。
手術の後、便秘はよろしくないというので特に野菜とバナナそれに季節が来ればリンゴなどを意識的に食している。
もともと便秘はしないほうであったが、痔が悪くなることはあった。
それもこの頃はまったく症状が出なくなった。
リンゴに比べて圧倒的に安いバナナの流通が少し気になるが、高すぎるよりはいい。
あの山あいのバナナも、高嶺の花であった頃植えられたのかも知れない。