カンチャン狂騒曲

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AIと人間の未来

2017-06-28 10:07:06 | 本と雑誌
 AI(人工知能)という言葉が最近盛んに聞かれるようになった。

 将棋や碁でプロ棋士を負かしたとか、車の自動運転とかで俄に現実味をおびた話になってきたようだ。

 
 「人工知能は人間を超えるか」(ディープラーニングの先にあるもの)松尾 豊(著)2015.3kadokawa(刊)

 人工知能の研究も浮き沈みがあって、#1期は「推論と探索の時代(1950~60)#2期は「知識を入れると賢くなる(1980~1995)#3期その①「機械学習の静かな広がり(1998~ )そして、#3期その②「ディープラーニングが静寂を破る(2012~~)特徴表現をコンピュータ自身が獲得するという段階の緒についた。

 将棋や碁でプロを負かしたことで騒がれたが、同じ時期にグーグルが発表した「猫」認識が本当は凄いのだという。

 目・口・鼻・耳それにヒゲなど諸々の姿形から、他のほ乳類の中から猫と特定するにあたり、ユーチューブの画像を大量に見せてディープラーニングにかけた結果だという。

 行き着く先の話として「人工知能は人間を超えるか」という話になるが、機械学習の専門家は、機械学習の一つに過ぎず一時的な流行に留まる可能性が高いといい、人工知能の専門家は、特徴表現を獲得できるということは、本質的な人工知能の限界を突破している可能性がある、と意見が分かれているらしい。

 人工知能が「ほんの僅かでも自分より賢い人工知能を生み出すことが出来た瞬間から、人工知能は新たなステージに突入する」とある。

 本能とか感情とかも語られるが、こうした概念をコンピューターが獲得することは難しいと述べているが、こうした人間だけが持っている概念の外にある、コンピュータが持つことになるかもしれない独特の概念はまだ語られない。

 知識の分野に生命の分野が重なって人間は出来ており、人工知能が暴走しこの生命の分野を脅かすような未来は来ない。と結論ずけられている。

 ただ軍事技術や、産業技術の独占などの人間の欲望に起因する脅威は有りうる話だと警告する。

 そして人工知能の未来は、バラ色ではないが決して暗黒ではないと結ばれている。

 とても興味のある話だが、人間の未来と人工知能の未来は一致するだろうという思いが強くなった。

 
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