ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ライバル 清原と松井(6) 過去の日記から

2006-05-07 23:48:38 | Weblog
その回、松坂はわずかな油断から崩壊する。投手の上原にヒットを許したとき、何かが起こる予感があった。

2点を奪われ、なおランナーを一人置いて、迎える打者は「とんぼ」のテーマ曲が流れる中、ゆったりと右バッターボックスに向かう背番号5。この日の上原の出来からしても2点が限度。松坂は真っ向から清原に立ち向かう。インコースを狙ったボールが少し中に入った。清原のバットが激しく反応する。打球は激しくも美しい軌道を描く特大の本塁打となった。

シリーズを知り尽くす男の一発で事実上決着はついた。巨人はその勢いのまま西武を下した。しかし巨人ナインの中で一人、顔色のさえない男がいた。清原に主役の座を奪われた松井である。だが、その真意はまったく別のところにあった。この時、彼はすでにある決心を固めていた。


     11月18日 新風舎 クリエイターズワールドより
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ライバル 清原と松井(5) 過去の日記から

2006-05-07 22:44:21 | Weblog
清原の残したメッセージが効いたのかどうかは定かではないが、松井は後半戦、打ちに打ちまくり、ついには最終的に50発の大台に乗せた。

そんな松井の大活躍もあり巨人はリーグ優勝を果たした。そして迎えた西武との日本シリーズ。そこには帰ってきた清原の姿があった。勿論、足は万全には程遠い。劇薬で痛みを和らげての出陣となった。

東京ドームでの第1戦、西武の先発は清原に強い憧れを抱く西武の、いやパリーグのエースに成長した松坂。松坂対清原。この新旧の怪物対決がシリーズの流れを大きく左右することになる。


     11月17日 新風舎 クリエイターズワールドより
     
     
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