なぜ日本を考えるのしょっぱなが安楽死かといいますと、これから非常に大きな問題になってくる可能性が高いからです。すでに兆候はあらわれています。ひとつは自殺者の急増です。一昔前までは自殺者数は年間約2万人だったのが、ここ数年は3万人となりました。日本は自殺大国になったわけです。
もうひとつは高齢化社会が今後さらに加速するということです。2007年問題といわれるように今、50代後半の世代の人口が非常に多いので10年、15年後には老人になります。そうなると老人ホームはどんどん建設されます。当然、そこで働く介護職員の数も大幅に増えます。何が起こるかといえば、介護職員の質の低下です。これは受身の老人にとってはつらい事です。「あんなところに入るなら死んだほうがましだ」という老人も多数出てくるでしょう。もうそうなってから安楽死について話し始めても遅いのです。
世論の圧力に押されて慌てて法案を通すような形になると、中途半端なルール作りしか出来ませんから、大変危険なことになります。だからそうなる前に早めに国会で話し合うべきなんです。そして十分な議論を尽くした上で安楽死法案の採決をすればいいと思います。
私案ですが、少し考えただけでも安楽死にいたるまでにはいくつもの条件をクリアしなければなりません。まず本人の意思。ただし痴呆症の方が「死にたい」といっても認められません。それと家族、もしくはそれに代わる保証人の内諾、そして客観的な立場の人。精神科医か専門職を作るかどちらかでしょう。そして一定期間を経てもそれらの人の意思が変わらないのであれば、あとは実行する医師の判断に委ねられる事になります。
このような取り決めを最低限きっちりさせてから、政治家個々の判断によって安楽死の是非を決めるべきでしょう。
05年12月23日 クリエイターズワールドより
もうひとつは高齢化社会が今後さらに加速するということです。2007年問題といわれるように今、50代後半の世代の人口が非常に多いので10年、15年後には老人になります。そうなると老人ホームはどんどん建設されます。当然、そこで働く介護職員の数も大幅に増えます。何が起こるかといえば、介護職員の質の低下です。これは受身の老人にとってはつらい事です。「あんなところに入るなら死んだほうがましだ」という老人も多数出てくるでしょう。もうそうなってから安楽死について話し始めても遅いのです。
世論の圧力に押されて慌てて法案を通すような形になると、中途半端なルール作りしか出来ませんから、大変危険なことになります。だからそうなる前に早めに国会で話し合うべきなんです。そして十分な議論を尽くした上で安楽死法案の採決をすればいいと思います。
私案ですが、少し考えただけでも安楽死にいたるまでにはいくつもの条件をクリアしなければなりません。まず本人の意思。ただし痴呆症の方が「死にたい」といっても認められません。それと家族、もしくはそれに代わる保証人の内諾、そして客観的な立場の人。精神科医か専門職を作るかどちらかでしょう。そして一定期間を経てもそれらの人の意思が変わらないのであれば、あとは実行する医師の判断に委ねられる事になります。
このような取り決めを最低限きっちりさせてから、政治家個々の判断によって安楽死の是非を決めるべきでしょう。
05年12月23日 クリエイターズワールドより