ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

WBC中間評価

2017-03-13 21:26:23 | スポーツ
野球が久しぶりに存在感を発揮しています。2017WBCは、いずれも高視聴率で、昨日のオランダ戦は25%を越えたようです。日本チームも1次ラウンドを3連勝で通過。2次ラウンド初戦のオランダ戦も激闘の末、勝利。準決勝進出も8割方、大丈夫だと思います。それにしても昨日のゲームは、選手、ベンチは勿論、見る側にとっても、体力を要する壮絶なゲームでした。

その中でも、活躍が際立ったのは、文句なしに中田翔。昨シーズンの数字は2割5分、25本。今回ばかりは打線の軸は筒香で、勝負強い中田が彼をフォローできればというのが、戦前の想定でした。しかし、フタを開けてみれば、ここまでは完全に中田の独り舞台ですね。

4番打者にもタイプがあり、王・松井の後継は筒香。それに対し中田は明らかに、長嶋・清原の系譜ですね。前者は総合力が高く、心技体のブレが少ないため、長丁場の戦いで、高い数字を残します。

それに対し、後者は短期決戦に強い勝負師で、大舞台、重要な場面になればなるほど、神懸かった打撃を披露します。今回の中田君はまさにそれですね。

今シーズンの中田には2割8分、30本を期待したい。また筒香にはベイスターズを自らのバットで、優勝に導く打撃を期待します。いずれにしても、TN砲というナショナルチームの軸ができたのは喜ばしいことです。

それにしても、どこの国もレベルが上がり、プレーに例えるなら、昨日の菊池の超美技。いっぱいいっぱいの戦いが続くでしょう。ここまで実力が拮抗すると「強い方が勝つのではなく、勝った方が強い」という野球の本質が表われてきます。

例えば、大相撲は大体、優勝は13勝2敗以上でなければできません。つまり勝率8割では優勝に届かない。強い方が勝つ訳です。それに対し、野球は6勝4敗のペースを守れば優勝できるスポーツです。よって、今回のWBCのような戦いになると、運やその時の調子の波が大きく左右します。

ただ、勝率を高める方法はあります。ヒントとなるのは、まもなくセンバツが始まる高校野球、甲子園。それは絶対的なエースの存在。いまの日本にはそれが見当たらない。準決勝で大谷不在の穴が出なければいいが、とは思います。

とにかく、パワーでは外国チームに劣るわけですから、持ち前の全員野球、それとシンキングベースボール、頭脳を含めた野球の質の高さで勝負するしかないですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする