ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井聡太、初解説

2018-12-02 09:15:51 | 将棋
昨日の叡王戦、羽生竜王・菅井七段戦で、藤井聡太七段が解説デビューを果たしました。山崎八段とのダブル解説で、山崎さんが藤井君の保護者といった印象でした。全体的に藤井君はおとなしく、山崎さんが何とか藤井君の読み筋を聞き出そうとする展開に。しかし、夕食をともにしながら、山崎さんが藤井君に羽生菅井戦の読み筋を聞いてみると、実ははるか先まで読んでいたことが判明。山崎さんが「遠慮しないで読み筋を解説してほしい」と話すと、そこからは山崎さんが尋ねると鋭い読み筋を連発し、本領を発揮をしました。まあ、対局者が羽生さん、菅井さん。隣には山崎さんがいるということで、あまり出過ぎたことはしないよう心掛けていたのでしょう。聡明な少年ですからね。

ただ、自分の趣味の話になると顔を綻ばせました。鉄道、スピッツ、詰将棋などについて話したのですが、山崎さんが「スピッツというのは驚きだなあ。自分のリアルタイムだから」と。確かに山崎さんの年齢、30代後半から40前後の人がスピッツのど真ん中の世代でしょうからね。藤井君の好きな「魔女旅に出る」は山崎さんの言う通り、スピッツが「ロビンソン」でブレイクする前の曲であまり知られていません。僕も収録されたアルバムを持っているので、知ってはいましたが、なんと気なしに聞き流していました。ただ、改めて聴き直してみると、いかにも少年が好みそうな曲ですよね。ファンタジーな世界観が広がっています。

視聴者プレゼントで色紙に書いた文字は「飛翔」。飛翔といえば谷川浩司九段ですが、普通の棋士では恐れ多くて使えない言葉も大胆に使ってしまう。さすが大物です。字も上手いですね。羨ましい。藤井君は未成年ということもあり「僕では終盤が不安だから、もう少しいて。法律は9時でしょ」と必死に引き留める山崎八段を振り切り(笑)8時過ぎに無事、初解説を終えました。

初解説の印象は普通、あの年頃の少年だと自分の見えた手を披露したくなるものだと思うのですが、そこは藤井君、慎ましいですね。人格者になる素質は十分です。山崎さんの奮闘、右往左往ぶりも見事でした。
コメント
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