「中学の同窓会、来る?」
同じ高校の他のクラスの少女が僕に問う
机を挟み僕の目の前に立つ美しい君
卒業から一年も経ってなかったが
ショートカットだった君の髪は背の方まで伸び、大人びて見えた
君が教室を去った瞬間から周囲は君を僕の彼女だと信じ込んだ
本当に迷惑な女
苛立ちと憧れが中学の頃から変わらない
彼女と話すと言葉が短く切れてしまうのも変わらない
帰る方向が同じだからたまに自転車を並べて話し、また話さず
粋がりのセブンスター、矢探れのマルボロ
君は注意もせず、嫌な顔もしないので僕は悲しくなった
その時彼女は言った「背、伸びたね」と
今は長身の彼女より僕の方が背が高い
それが男らしさと幼い勘違いをして僕は満更でもない
「彼女出来た?」
出来たとでも言えば、君は僕の肩を揺すって祝福するだろう
本当に気に食わない
告白でもしてやろうか
しかし、僕の高々15年のプライドが鼓動を高鳴らせそれを許さない
こんなに近くにいるのに、君ははるか遠い空
同じ高校の他のクラスの少女が僕に問う
机を挟み僕の目の前に立つ美しい君
卒業から一年も経ってなかったが
ショートカットだった君の髪は背の方まで伸び、大人びて見えた
君が教室を去った瞬間から周囲は君を僕の彼女だと信じ込んだ
本当に迷惑な女
苛立ちと憧れが中学の頃から変わらない
彼女と話すと言葉が短く切れてしまうのも変わらない
帰る方向が同じだからたまに自転車を並べて話し、また話さず
粋がりのセブンスター、矢探れのマルボロ
君は注意もせず、嫌な顔もしないので僕は悲しくなった
その時彼女は言った「背、伸びたね」と
今は長身の彼女より僕の方が背が高い
それが男らしさと幼い勘違いをして僕は満更でもない
「彼女出来た?」
出来たとでも言えば、君は僕の肩を揺すって祝福するだろう
本当に気に食わない
告白でもしてやろうか
しかし、僕の高々15年のプライドが鼓動を高鳴らせそれを許さない
こんなに近くにいるのに、君ははるか遠い空