竜王戦第6局は随分早い終局になりました。広瀬八段が羽生竜王を下し3勝3敗で最終局を迎えます。
昼食前の投了というのは珍しいのではないでしょうか。横歩取りという激しい戦型に誘導したのは羽生竜王の方でした。広瀬八段は流れに任せるようにそれに応じました。1日目が終了した時点で、手数こそ40手台でしたが、目の前に終盤が近づいていました。
一日目ではソフト的には互角だったようです。本来ならば、先手がリードを広げたいところですが、このシリーズの流れを見ると羽生さんの序中盤の強さが際立っているので、広瀬さんとしてはうまく一日目を切り抜けました。羽生さんとしては、もっと確実に有利な展開に持ち込みたかったところでしょう。それに消費時間を羽生さんの方がかなり多く使っていました。本来、時間配分の巧みな羽生さんがそれだけ時間を使ったということは、少し形勢がよくないとの思いがあったのかもしれません。一局を通してみると広瀬さんの快勝とも言えますが、序中盤は互角だったわけですから、終盤の入り口付近で差が付き、横歩取りは粘りが効かない戦型のため、早い終局となりました。今日に限らず、ここのところのタイトル戦は一日目でかなりの局面まで進むことが多くなりました。ソフト研究は今後さらに加速するでしょうから、2日制のタイトル戦が姿を消す日が来るかもしれません。
第7局の注目度は相当なものになるでしょう。羽生さんが勝てば100期、負ければ無冠ということですから。ドラマ好きのマスコミは飛びついてくるに違いありません。ここまでくると運にも大きく左右されますね。最終局は振り駒で先手後手が決まりますし。
羽生さんは最大限の闘志をぶつけてくると思われます。タイトルを守るのではなく、防衛、また通算100期に挑戦するという気持ちで。それが羽生さんの強さの理由の一つではないでしょうか。広瀬さんは勝負師に似つかわしくない優しそうな人柄に映りますが、つまらぬ空気など読まず、力を出し切ってほしいものです。
藤井聡太七段が銀河戦で通算100勝を達成しました。16歳4か月は羽生竜王を上回り最年少、100勝時点での通算勝率も8割4分8厘で、中原永世名人の記録を上回りました。まだ18敗しかしていないというのが驚きですね。藤井君は「羽生竜王の将棋に対する姿勢を見習いたい」とコメントしていましたが、それができれば不世出の棋士になれるのではないでしょうか。
昼食前の投了というのは珍しいのではないでしょうか。横歩取りという激しい戦型に誘導したのは羽生竜王の方でした。広瀬八段は流れに任せるようにそれに応じました。1日目が終了した時点で、手数こそ40手台でしたが、目の前に終盤が近づいていました。
一日目ではソフト的には互角だったようです。本来ならば、先手がリードを広げたいところですが、このシリーズの流れを見ると羽生さんの序中盤の強さが際立っているので、広瀬さんとしてはうまく一日目を切り抜けました。羽生さんとしては、もっと確実に有利な展開に持ち込みたかったところでしょう。それに消費時間を羽生さんの方がかなり多く使っていました。本来、時間配分の巧みな羽生さんがそれだけ時間を使ったということは、少し形勢がよくないとの思いがあったのかもしれません。一局を通してみると広瀬さんの快勝とも言えますが、序中盤は互角だったわけですから、終盤の入り口付近で差が付き、横歩取りは粘りが効かない戦型のため、早い終局となりました。今日に限らず、ここのところのタイトル戦は一日目でかなりの局面まで進むことが多くなりました。ソフト研究は今後さらに加速するでしょうから、2日制のタイトル戦が姿を消す日が来るかもしれません。
第7局の注目度は相当なものになるでしょう。羽生さんが勝てば100期、負ければ無冠ということですから。ドラマ好きのマスコミは飛びついてくるに違いありません。ここまでくると運にも大きく左右されますね。最終局は振り駒で先手後手が決まりますし。
羽生さんは最大限の闘志をぶつけてくると思われます。タイトルを守るのではなく、防衛、また通算100期に挑戦するという気持ちで。それが羽生さんの強さの理由の一つではないでしょうか。広瀬さんは勝負師に似つかわしくない優しそうな人柄に映りますが、つまらぬ空気など読まず、力を出し切ってほしいものです。
藤井聡太七段が銀河戦で通算100勝を達成しました。16歳4か月は羽生竜王を上回り最年少、100勝時点での通算勝率も8割4分8厘で、中原永世名人の記録を上回りました。まだ18敗しかしていないというのが驚きですね。藤井君は「羽生竜王の将棋に対する姿勢を見習いたい」とコメントしていましたが、それができれば不世出の棋士になれるのではないでしょうか。