マスコミ、主にテレビですが、個人的には半信半疑です。「マスゴミ」という言葉を耳にしますが、全体としてそうは思いません。ただ部分的に一理あるぐらいですかね。
テレビ、特に民放の場合は視聴率が生命線なので、視聴者の興味のあるものを優先的に流す傾向があります。
自殺についても同じです。子供の自殺が9月1日に多いというのはよく知られています。コロナ渦で女性の自殺が増えたことも取り上げられます。しかし、マスコミは伝えませんが、自殺に関してはもっと規模の大きな問題があります。中高年男性の自殺です。
自殺者数が最も多いのは40代、50代の男性です。そして、人数の多い曜日もあります。月曜日です。時間もあります。午前4時から午前8時。こう見るとかなり推測しやすくなります。
自殺の原因は病気や経済的な事情など様々でしょうが、上記の具体的なデータを言語化すれば、会社に行くのが死ぬほど嫌だったということになります。その予備軍は膨大な数になるでしょう。
こないだ取り上げたベーシックインカム、45才定年制にも関連のある問題です。中年男性は一家の大黒柱で、会社を辞めたくても、家族を養う、ローンが残っているから辞められない。要は板挟みになっている訳です。
このような人を少しでも多く救う為には、会社を辞められる社会を創ることです。転職をしやすくする。子供は社会全体で育てていく。
あとは女性の正社員化も重要です。20代の頃は正社員だった女性が、子供が小学校に上がる頃に社会復帰する時にはパートのおばさんになっている。こうした古い社会が色濃く残っています。
昨日、入社式の会社も多かったことでしょう。大手企業は大卒の22、3才が大半です。あの場に30代以降の男性、女性が当たり前にいる社会を創り上げることが求められます。
毎年、自殺者数は2万人を超えます。決して小さな問題ではありません。