キラキラと輝く大地で
君と抱き合いたい
この世界に真っ赤なジャムを塗って
食べようとする奴がいても
過ちを犯す男の子
涙化粧の女の子
たとえ世界が終わろうとも
二人の愛は変わらずに
Good night 数えきれぬ
Good night 罪を越えて
Good night 僕らは強く
Good night 美しく
あの偉い発明家も
凶悪な犯罪者も
みんな昔子供だってね
外国で飛行機が墜ちました
ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう
こんな夜は逢いたくて
逢いたくて
逢いたくて
君に逢いたくて
君に逢いたくて
また明日を待ってる
作詞・作曲は吉井和哉。1996年2月発売。
吉井さんがより重きを置いたであろう後半の歌詞を載せました。
「キラキラと輝く大地で~食べようとする奴がいても」は、個人の小さな存在と巨悪を描いています。真っ赤なジャムは血の意味も含まれていると解釈します。
「過ちを犯す男の子~二人の愛は変わらずに」は愛する気持ちの強さ、尊さを表現しています。
「Good night 数えきれぬ~Good night 美しく」のくだりは、1番では「夜を越えて」がここでは「罪を越えて」に変わり、より具体化されています。
「あの偉い発明家も~みんな昔子供たってね」。当たり前のことであり、また同時に忘れがちな事です。みんな子供の時代があったんだね。
「外国で飛行機が落ちました~いませんでした」。日本のマスコミである以上、それを伝えるのは責務で、キャスターが少し安堵の表情を浮かべるのは無理からぬところです。一方で多くの人間が亡くなった事実が置き去りにされる矛盾。そのモヤモヤを「僕は何を思えばいいんだろう~また明日を待ってる」で締めくくっています。
この歌詞が乗った上質なバラードが、街に流れてから四半世紀が過ぎました。しかし、今ほどこの歌詞が重く突き刺さる時はないのかもしれません。