今にも死にそうな色気を漂わせ
あなたは目的を持った足取りで
視線もそれに注がれている
木枯しが銀杏並木に羽を授ける
季節の美しいギフトも
あなたの目には移らない
あなたがそんな調子だから
周りも声をかけにくく
あなたからも声をかけない
次第に人はあなたから遠ざかり
知らず知らずに孤独になっていく
今あなたがやろうとしていることはそこまで大事か?
たまには何も考えずに
道草でもしたらどうなんだ
だけどあなたはレールに乗ってしまった
他人は勿論
本人でもそこから外れる事は不可能なのだ
こないだ珍しいものを見た
あなたの笑顔、眩しかった
これが最後になるかもしれないから
僕は瞼に焼きつけた