ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

生きてることが辛いなら(森山直太朗)

2023-11-20 13:17:26 | 歌詞

生きてることが辛いなら

いっそ小さく死ねばいい

恋人と親は悲しむが

三日と経てば元通り

気がつきゃみんな年取って

同じどこに行くのだから

 

生きてることが辛いなら

悲しみをとくと見るがいい

悲しみはいつか一片の

お花みたいに咲くという

そっと伸ばした両の手で

摘み取るんじゃなく守るといい

 

何にもないとこから

何にもないとこへと

何にもなかったかのように

巡る命だから

 

生きてることが辛いなら

嫌になるまで生きるがいい

歴史は小さなブランコで

宇宙は小さな水飲み場

生きてることが辛いなら

くたばる喜びとっておけ  

 

作詞 御徒町凧・作曲 森山直太朗。2008年8月発売。

森山直太朗の曲と言えば、作詞は友人の御徒町さんと直太朗さんの共作が多いのですが、「生きてることが辛いなら」は過去に御徒町さんが詩として書いたものを、後に直太朗さんが作曲したものです。

曲がテレビで流れると、賛否の反響が多くありました。一部のコンビニでは放送禁止になりました。

僕はこの曲の歌詞が好きですが、不特定多数の人が出入りする場所で、放送禁止にしたのは正解だと思います。

 

問題の部分は冒頭です。

「生きてることが辛いなら、いっそ小さく死ねばいい」

ここだけを切り取ってしまうと、自殺を助長していると取られても仕方ないのかもしれません。

そしてさらに「恋人と親は悲しむが、三日と経てば元通り」と続きます。御徒町さんも元通りにならないことは百も承知だったでしょう。しかし、遺族も食べず、寝ずでは体が持ちません。深い悲しみと普段のルーティンが混じり合うことになります。

また多少の知り合い程度なら、三日で元通りになりそうです。

 

「生きてることが辛いなら、悲しみをとくと見るがいい~摘み取るんじゃなく守るといい」。

この部分、好きですね。悲しみを捨てるのではなく、抱えて生きることによって、人生はより深くなると言い表しています。

 

「生きてることが辛いなら、嫌になるまで生きるがいい~くたばる喜びとっておけ」

一理あると思うんですよ。辛い人生ほどくたばった時の喜びは大きいのかもしれません。

「生きてることが辛いなら」は最後まで歌詞を読めば、間接的な人生の応援歌であることに気付かされます。

コメント
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