「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

復習は大事

2014年12月08日 |   誤・迷答!
冬休みが近づいているせいか、生徒たちの気が緩んでいるような気がしてなりません。
特に中3は、入試までちょうど3ヶ月だというのに
アクセルを踏むどころかエンジンすらかかっていない感じの生徒がいて驚きます。

今日は中3国語で『おくの細道』に入ったので
ついでに今まで教科書に登場した古典文学作品の作者名と時代をおさらいしました。
これがとにかくヒドかった。

まずは『竹取物語』。
日本最古の物語で、平仮名が発明された時代に書かれました。」
というヒントを出してから成立時代を質問したところ、
「日本最古ってことは…縄文時代!!
日本最古しか聞いてなかったんじゃあるまいな?
「縄文時代にはまだ平仮名が発明されていません。」と言ったら「じゃあ、飛鳥
中1の定期テストでも出題されていたのに、これか~。
正解は平安時代です。

続いて『平家物語』。
こちらも作者不詳なので成立時代を質問したのですが、念のため
「平家と源氏が戦った話が書いてあったんだよね。」とひと言ヒント。
それなのに、「フジワラさんが出てくるヤツですよね~?」という質問が。
いったい誰と勘違いしてるの!? おそらく道長あたりなんでしょうけど。
ちなみにフジワラさんが出てくる古典文学作品は学習していません。
歴史の教科書とごっちゃになっているんだとしたら、だいぶ重傷…。

他にも『徒然草』の作者は?の質問に自信満々で「琵琶法師!!
それは個人名ではありません。 おまけに関連するのは『平家物語』だし。
すると「わかった!法然!!
全然わかってない。
「違うでしょ、兼好法師でしょ。」と言ってもピンときていない様子。

で、最後に『おくの細道』の作者は?の質問に、再び先ほどの生徒が「法然!!と即答。
アナタ法然好きね~。 でも法然は浄土宗の開祖、文学者じゃなくて宗教人。
ついでに芭蕉はお坊さんじゃありません。
さすがにこれは学校でも学習し始めたところなので、大部分の生徒が正解しましたけど…。

結局ほとんど覚えていないという生徒が思った以上に多くて
今までの定期テスト勉強の蓄積はどこへいったんだろうと残念な気持ちになりました。

この時期、「何を勉強していいかわからない」という中3生の声を聞きますが
何度でも同じ問題をやってみてほしいです。
一度は覚えたことでも、あやふやになっていること、すっかり忘れていることが
かなりあるんじゃないかなあ…。