五月十八日(日)晴れ。
昨日、台湾の阿尾博政氏や安倍英樹氏のことなどに触れて書いていたら、なんとなく台湾が懐かしくなった。台湾へはこれまで四度行っている。初めて行ったのは十八年前。個人的な旅行であったがそれなりに楽しかった。平成の十八年からは三年続けて訪れた。皆、台北ばかりなので次に行くときは台南などを旅してみたいと思っている。
※平成18年10月、台北にて。後ろの海鮮レストランで食事をしたが、食器が皆ウエッジウッドだった。左から安倍氏、隠岐氏と。
行ってみたい、もう一度訪れてみたいと思う国と場所がある。「行ってみたい」と思うのはタヒチ。ボラボラ島の水上コテージに泊まるのが夢だ。アジアならばベトナムかな。そして「もう一度訪れてみたい」と思うのは、イタリア、特にシチリア島とパリとスペインのトレド。あっモロツコもだ。アジアでは上海。「美は一度限り」という言葉があるが、最初の旅の感動を再確認する旅もきっといいものだと思う。野村先生の記憶を記録しながら先生と歩いた国の街を再び旅してみたい。
上海は、盟友のお世話で万博の時に行ったがとても感動した。万博ではなく街並みに。俗に「デジャブ」という言葉がある。それまでに一度も経験したことがないのに、かつて経験したことがあるように感ずることの仏語。漢字では「既視感(きしかん)」あるいは「既視体験」と言う。
それを強烈に感じたのが上海だった。上海中心部を流れる黄浦江と蘇州河の合流点から南の金陵路付近までの中山東一路沿いの黄浦江西岸は、外灘(英語名:Bund(バンド))と呼ばれ、租界時代の上海の中心地であった。ここには当時の建築物が多く残っている。と観光案内では知っていたが、歩いて見ると不思議にどこに何があり、何があった、ということが頭に入っている。自分でも、はっと驚くことがしばしばあった。
もし次に訪れることがあるならば、現在は上海大厦と呼ばれているブロードウェイマンションと上海最大のマフィアであった杜月笙の家をホテルにした東湖賓館に泊まってみたい。そこで「上海物語」でも書いてみるか。
ここで現実に戻って、日曜日だと言うのに(まあ毎日が日曜日みたいなものだが)事務所にて機関誌の印刷を行った。そして遅れていた人たちに発送して一日が終わった。夜は、カツオを求めてスーパーを三軒廻ったが空振り。仕方なく、冷蔵庫の在庫整理で独酌。