五月二十二日(木)曇り。
朝食は、アコウ鯛の粕漬けと自家製のキュウリのおしんこに、気休めの、しじみの味噌汁。午後から事務所にて、領収書の整理や本の片づけなどで、あっという間に五時。あわてて自宅に戻る。おっとその前に横浜橋商店街へ行き、かつおを求めてさまよったがロクな物がなく、仕方がないので「牛タン」の薄切りを買った。
以前、友人から頂いたCDに「青江三奈ブルースを歌う」がある。彼女は元々ジャズ歌手であったので歌がとても上手い。ジャズばかりを歌ったCDも持っているが好きな一枚だ。彼女のデビュー曲が「恍惚のブルース」で昭和四十一年のことだ。作詞は川内康範、作曲は浜口庫之助。
余談ではあるが、川内氏とは三度ほど当時赤坂にあった野村先生の事務所でお会いしたことがある。もちろん私の用事で来訪したのではなく、野村先生に会う為だ。
そうそう、「恍惚のブルース」の話だ。二番の歌詞は「あたしをこんなにしたあなた。ブルーシルクの雨が降り、こころがしっとり濡れていた。あとはおぼろ、あとはおぼろ。ああ今宵またすすり泣く、恍惚のブルースよ」と言うものだが、「ブルーシルクの雨」ってどんな雨だろう。想像していると、たまに雨の日もいいな、と思ってしまう。因みに三番には「ブルーパールの」霧が出てくる。今日のような天気の悪い日も、ブルーシルクの雨が降ったり、ブルーパールの霧に包まれるならば、中々良いではないか。このCDのジャケットに描かれている女性の絵が、これまたいい。理想のタイプですね。絵ですが。
今夜は、CDでも聞きながらひっそりと飲むか。