白雲去来

蜷川正大の日々是口実

ナタリーではなく納豆売り。

2014-08-01 07:12:53 | インポート

七月二十九日(火)晴れ。

朝食は、紅鮭、納豆、キュウリのおしんこに大根の味噌汁。典型的な日本の朝食メニューだ。昨日のブログに納豆のことを書いたが、今の若い人には信じられないかもしれないが、私が子供の頃には、「納豆売り」という人がいて、早朝に「なっとう、なっとう」と声を上げて売りに来ていた。豆腐もそうだ。豆腐は、朝と夕方に、あの豆腐屋のラッパが聞こえた。

地域によって違うかもしれないが、納豆売りが朝一番で、次が新聞配達、豆腐屋に牛乳配達という順番だった。うつらうつらしている時に納豆売りの声が聞こえると、「もう少し寝ていられる」と思ったものだ。夕方は、近くの銭湯の煙突から煙が出ると三時で、豆腐屋のラッパが聞こえると大体四時ごろ。近所にあった工場からサイレンが鳴ると五時。それが合図で遊びは終わりで、「カエルが鳴くから帰ろ」と言って家に戻った。昔の人は良く言ったものだ、「人々の時計となりや小商人(こあきんど)」。

そう言えば、あさりやシジミ売りの行商人の独特な「あっさりぃー、しじみぃー」という掛け声も懐かしい。冗談で、病人のいる家の前では、この「アサリ売り」は嫌われる。何故か、それはその掛け声が「あっさりー、死んじまえー」と聞こえるからだと言って笑いあった。夏の風物詩でもある金魚売りや風鈴の行商も今は見なくなった。大型スーパーは便利だが、そのせいで町の商店街が消えつつあるのはさびしいものだ。

午後から機関誌の送付。以前は、郵便局に持って行って別納で送ったが、今では電話をすると宅配の業者が取に来てくれる。有料購読の読者サービスの音楽CDを同封してひと段落。ニュースでは、あらら母校の横浜高校が東海大相模に敗けた。残念。


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納豆のこと。

2014-08-01 06:40:48 | インポート

七月二十八日(月)晴れ。

朝食は、マグロの味噌漬け、小納豆、春雨のスープにおしんこ。医者から毎日食べた物を記録すると、体調管理にも良い。と言われて以来、一年くらいノートに綴っている。昼食や夕食を載せないのは、何処で何をしていたかが分かってしまうので、単に恥ずかしいからである。

最近、小分けされたカップ入りの納豆を買っている。納豆は、個人的には水戸の「船納豆」が一番だと思っているが、量が多くて、一人で食べきるのには正直言って大変なのである。せめて半分ぐらいの量の物を販売してくれたらと思う。

その昔、若気の至りで、納豆を器に移さず、容器のままで出しただけでオンナと別れたことがあった。例えどんなに安物であっても食事は器を楽しむもの。といつも母に教えられた。そのせいか我が家には様々な皿や器がかなりの量ある。同級生で古美術商を営む方から頂いた、ウエッジウッドやノリタケや時代物の皿から、お値段なりのニトリの安物までが食器棚に同居している。

器を眺めて陶然とする趣味はない。しかしその料理に似合った皿や器を用意することが、生き物を頂く際のマナーだと思っている。だから例え納豆であっても、ちゃんと別の器に移してから食べるようにしないと嫌なのである。そういった安易さを何とも思わない相方にも腹が立った。

それが今では、一人前用の小ぶりなカップに入った納豆をそのまま食べている。その小ぶりな納豆を入れるのにふさわしい器がないことを自身の言い訳にして・・・。顔も名前も忘れたが、納豆を容器のまま出して別れたオンナにすまないと思った。毎日の食事の際に、「めんどくさい」、とか「まっいいか」とやっていると、ふと人間が堕落して行くことのはじまりは、きっとこういうことにあるのではないかと思うことがある。

夜は、月に一度のご町内の親しい人たちとの一献会を「たつ屋」で行った。中華料理に好物の「カツオ」。話題はもっぱら高校野球のこと。わが母校の横浜高校に甲子園へ行ってほしい。度を越さない程度に飲んで帰宅。真面目な日々を続けている。


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