七月二十九日(火)晴れ。
朝食は、紅鮭、納豆、キュウリのおしんこに大根の味噌汁。典型的な日本の朝食メニューだ。昨日のブログに納豆のことを書いたが、今の若い人には信じられないかもしれないが、私が子供の頃には、「納豆売り」という人がいて、早朝に「なっとう、なっとう」と声を上げて売りに来ていた。豆腐もそうだ。豆腐は、朝と夕方に、あの豆腐屋のラッパが聞こえた。
地域によって違うかもしれないが、納豆売りが朝一番で、次が新聞配達、豆腐屋に牛乳配達という順番だった。うつらうつらしている時に納豆売りの声が聞こえると、「もう少し寝ていられる」と思ったものだ。夕方は、近くの銭湯の煙突から煙が出ると三時で、豆腐屋のラッパが聞こえると大体四時ごろ。近所にあった工場からサイレンが鳴ると五時。それが合図で遊びは終わりで、「カエルが鳴くから帰ろ」と言って家に戻った。昔の人は良く言ったものだ、「人々の時計となりや小商人(こあきんど)」。
そう言えば、あさりやシジミ売りの行商人の独特な「あっさりぃー、しじみぃー」という掛け声も懐かしい。冗談で、病人のいる家の前では、この「アサリ売り」は嫌われる。何故か、それはその掛け声が「あっさりー、死んじまえー」と聞こえるからだと言って笑いあった。夏の風物詩でもある金魚売りや風鈴の行商も今は見なくなった。大型スーパーは便利だが、そのせいで町の商店街が消えつつあるのはさびしいものだ。
午後から機関誌の送付。以前は、郵便局に持って行って別納で送ったが、今では電話をすると宅配の業者が取に来てくれる。有料購読の読者サービスの音楽CDを同封してひと段落。ニュースでは、あらら母校の横浜高校が東海大相模に敗けた。残念。