八月二十六日(火)曇。
広島の土石流の被害が凄いことになっている。最初はこれほど多くの人が土石流に飲みこまれたとは考えず、救助の人もそれほど多くなかったが、日が経つにつれて大ごとになった。
野村先生のお墓のある伊勢原の浄発願寺も江戸時代に「山津波」で、お寺も含めて周辺に大きな被害が出たということをご住職から聞いた。山津波、今では言わなくなったが土石流のことである。使い古された言葉で恐縮だが大自然の驚異の前には、あらためて人間の力や存在何て小さな事であることを認識せざるを得ない。
報道によれば、こうした災害で家が全壊するなどしたら三百万円程度の見舞金が出るらしい。しかし三百万円程度では、家は建たない。また借家住まいの人でも、三百万円では、箸の一本から家財道具を揃えるのはギリギリだろう。そこで、災害の程度に合わせて有識者が1から5くらいまで判定する。東北大震災や今回の広島の土石流などは、規模の大小にかかわらず、レベル1とする。そう判定されたら、十八歳以上の国民が最低一口五百円を寄付する。もちろん生活保護を受けている人や、国の援助が必要な人は免除である。
最低五百円だから、出来る人は十口でも、百口でも良い。そうして集まったお金で、失われた家や家財道具を援助する。一家族に三千万円ぐらい出して上げれば何とかなるに違いあるまい。もちん受け取る方にも細かい規制は必要だろうが、多少は生きる希望が生まれてくるのではないか。余ったお金はいざと言う時の為にプールしておく。バカバカしいと笑われるかもしれないが、寄付したお金が目的のあることに使われるのだから、出す方も納得が行くのではないか。まあアホな頭で思いついたことですからお笑いください。
皆さんは、特定非営利活動法人・五仁會という組織をご存じだろうか。代表は竹垣悟氏と言って元任侠の方である。現在は一般人となって地域社会の為に貢献している。五仁會の目的とは、社会に有益な人材を育成する事業を行い、犯罪減少・地域社会の安全等による共益増進に寄与することを目的とする それに犯罪者の更生支援をするために、刑務施設などに面会に行き、ボランティア活動に邁進している。
その五仁會の日頃の功績が認められて、この度「作田明賞」を受賞したのだ。「作田明賞」を創設した作田 明氏(1950年6月29日 ~2011年6月1日)は、千葉県出身の、専門が犯罪心理学の精神科医、精神保健指定医、臨床心理士。博士(医学)。日本保健医療大学教授、聖学院大学客員教授を務め、テレビ、新聞等で犯罪に関するコメンテイターとして活躍した。 上智大学文学部心理学科、筑波大学医学専門学群などの非常勤講師も歴任。 2010年には、犯罪非行の防止と犯罪者・非行少年の更生・矯正に尽力している個人・団体について、その活動を称え表彰するために私財を投じて作田明記念財団を設立し、「作田明賞」を創設した。
犯罪・非行の防止と、犯罪者・非行少年の更生・矯正に著しい貢献をされた個人や団体の功績を讃えるために『作田明賞』を創設し、その第1回『作田明賞』授賞式が2010年9月20日(月)に行われました。当日は当財団理事長作田明の他、審査委員の江田五月参議院議員、高野隆弁護士、作家の吉永みち子さんなどがご出席され、『作田明賞』最優秀賞に山本譲司さん、優秀賞に社会福祉法人カリヨン子どもセンターが選ばれました。(ホーム頁より)
その第五回に、前述の五仁會と竹垣悟氏が受賞された。これは正に称賛されるべき出来事である。五仁會の活動と目的は、特定非営利活動法人・五仁會のホーム頁で見ることが出来ます。是非お願い致します。
夜は、後輩で横浜の吉野町で小料理「一銭」を経営している尼野保君の誕生会を兼ねて暑気払いを行った。親しい人たちばかり十人が出席。その後有志で狭斜の巷に流れる。