八月十四日(木)曇り時々雨。
七時前なのに、「お父さんお腹がすいた。」と子供に起こされた。朝食はハムエッグにキャベツの千切り添えに頂き物のカップの味噌汁。
午前中に子供と一緒に上野の東京国立博物館にて開催されている「台北国立故宮博物院・神品至宝展」に出かけた。有難いことに大行社の三本菅会長より入場券を頂いたり、一般公開に先立って行われたレセプションに三本菅会長が招待された折に送って頂いた写真入りの四百頁もある解説書「神品至宝」を読んでいたので、事前にレクチャーできたことがとても役に立った。
台北の故宮には何回か訪れたことがあるので、今回展示されている至宝のほとんどを見たことがある。しかし、三本菅会長に頂いた「神品至宝」の本や、六月の二十八日と二十九日の二日間に放送されたNHKスペシャル「シリーズ故宮」を見たことにより、感慨と感動がまた新たになった。
私は、中国の詩や書が好きである。仕事をしていて疲れた時など、傍らに置いてある「唐詩選」や李白、白楽天の詩の本を読む。ほとんど棒読みなのだが、幸い書かれているのは漢字であるから何度も目を通しているうちに何となく意味は分かってくる。後で、その詩の解説を読んで、自分の解釈とどのくらい違うのかと確かめるのも楽しい。
NHKの漢詩紀行と言う番組のDVDが出ているそうだが残念ながらレンタル屋には置いていない。いつか手に入れたいと思っている。
博物館に展示されている物は、まさに美味しい所取りで、台北の故宮よりも量は少ないけれども、その分中身が濃かったような気がする。子供に時々解説をしてあげながら、気が付けば三時間もいてしまった。記念に絵葉書を幾枚か買って博物館を後にした。西郷さんに挨拶しようと思ったが、外はあいにくの雨。
急いで、アメ横の新東洋へ。子供と一緒にここの名物の「ロー麺」を食べて、青島ビールを二本飲んで横浜に戻った。
夜は、久しぶりにカメ&アコちゃんたちと待ち合わせて野毛へ。以前から店構えがオシャレで気になっていたお店があったので入ってみた。良かったのは店構えだけで、出てくるものは最低。大好きなカツオを「たたきではなく刺身で」と何度も言ったのに、出てきてものはスーパーでも売らないような物で、おまけに「たたき」。一番おいしかったのは「銀だら」の焼き物についてきた「昆布」。三人で大笑い。ちょっと飲んだだけで一万円。入った私が馬鹿でした。
口直しに「むさし」へ転戦。やっぱりここだよなぁーとオヤジ会話がはずみ、飲んだり食ったりの二時間でした。当然家に帰ってから子供におこられた。