白雲去来

蜷川正大の日々是口実

処暑と元寇

2014-08-25 13:08:13 | インポート

八月二十四日(日)晴れ。

昨日、二十三日は「処暑」。中国の二十四季節の一つである。立秋より十六日目。処暑では、暑気がやむという意味で、このごろになるとさすがに熱さも峠を越すと言われているが、それでも連日三十度を超える暑さの日が続いている。そして処暑は二百十日・二百二十日とともに台風襲来の特異日とされている。ちなみに弘安四年の八月二十三日は、前夜から吹き荒れた「神風」によって、来襲した蒙古の軍船がことごとく海に沈んだ記念すべき日である。

元寇は、一八九二年(明治二十五年)に発表された軍歌。作詞・作曲共に永井建子(男性)。

一、(鎌倉男児)
四百余州(しひゃくよしゅう)を挙(こぞ)る /十万余騎の敵 /国難ここに見る /弘安四年夏の頃 /なんぞ怖れんわれに /鎌倉男子あり /正義武断の名 /一喝して世に示す

二、(多々良浜)
多々良浜辺の戎夷(えみし) /そは何 蒙古勢 /傲慢無礼もの /倶(とも)に天を戴かず /いでや進みて忠義に /鍛えし我が腕(かいな) /ここぞ国のため /日本刀を試しみん

三、(筑紫の海)
こころ筑紫の海に /浪おしわけてゆく /ますら猛夫(たけお)の身 /仇(あだ)を討ち帰らずば /死して護国の鬼と /誓いし箱崎の /神ぞ知ろし召す /大和魂(やまとだま)いさぎよし

四、(玄海灘)
天は怒りて海は /逆巻く大浪に /国に仇をなす /十余万の蒙古勢は /底の藻屑と消えて /残るは唯三人(ただみたり) /いつしか雲はれて /玄界灘 月清し

鎌倉期、蒙古(現モンゴル国)の 国王・「フビライ」は、大軍をもって日本に襲 来したが失敗した。翌年の建治元年(一二七五年)今度は、五人の国使を日本に送り 降伏を要求してきたが、しかし時の鎌倉幕府はこれを拒否 、国使 五人を九月七日、龍ノ口刑場で処刑し、死骸を江ノ電の「江ノ島駅」の裏にある常立寺に埋葬したという。ここに五基の五輪塔が建てられ「五人塚」、あるいは「元使塚」と呼ばれている。(以下は、どなたかの「常立寺」からのコピペです)
元使とは、元(現在のモンゴル)から派遣された特使のこと。歴史で有名な元寇(文永、弘安の役)の際に、元の皇帝からの国書(降伏勧告)を持って、日本に来ましたが、スパイ容疑をかけられて時の鎌倉幕府の執権北条時宗により、龍口刑場(現在の龍口寺のある場所)で処刑されました。
元使構成員は、杜世忠(モンゴル人)はじめ、イスラム、中国(2名)、通訳の高麗人の5名でした。正使:杜世忠(34歳・蒙古人) 副使:何文著(38歳・唐人) 計議官:撤都魯丁(32歳・ウイグル人)  書状官:果(32歳・ウイグル人) 通訳:徐賛(32歳・高麗国人)皆、30代の若さです。
石碑には「杜世忠」の辞世の句『出門妻子贈寒衣 問我西行幾日帰 来時儻佩黄金印 莫見蘇秦不下機』 が刻まれています。

 門を出ずるに妻子は寒衣を贈り
 我に問う、西行幾日にして帰ると
 来る時もし黄金の印を帯びたれば
 蘇奏を見て機を下らざるなかれと


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燃えよ祖国の製作。

2014-08-25 12:32:18 | インポート

八月二十三日(土)曇り。

朝から餃子ライス。因みに本場の中国では、餃子とライスや春巻きとライスという組み合わせはしないそうだ。スパゲティーもケチャップで炒めた物をナポリタン。ミートソースをイタリアンなどとは今は言わなくなった。そう言えば、私の子供の頃は、ポークソテーに缶詰のパイナップルの輪切りが載っているだけで「ハワイアン風」などと言うメニューがあった。茹でたスパゲティーを炒めずに、茹でたての物にソースをからめて出すと言うのが本場のスタイルということを知った時は、カルチャーショックを受けた。それでもスパゲティーをパスタ、ケーキ類をスゥイーツなどとは、恥ずかしくて口に出しては言えない。

今日は、一日「燃えよ祖国」の第二百五号の製作に励んだ。今月号は、野村先生がかつて全国の刑務所で発行されている「人」新聞で第二位となった「碁の心」、大行社の小針政人君の朝日新聞の虚報についての原稿。さらに福田春秀さんの「夏に銀河蒼茫を読む」などである。何とか今月中に完成、発送したいと思っています。

Scan0023 ※第二百五号の表紙写真です。場所はフイリピンのマタブンカイ・ビーチ・リゾートホテルのプールサイドです。平成四年夏。


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趣味の保存で頭が痛い。

2014-08-25 11:54:18 | インポート

八月二十二日(金)晴れ。

くだらん話で恐縮だが、無趣味な私の唯一の趣味と言えるものは駅伝とマラソンの観賞である。よって録画したVHSのビデオが山ほどある。ソニーのベーターの時代からであるから、数えたことはないが恐らく百本は軽く超えていると思う。ビデオテープはがさばるのでDVDに録画したいと思うのだが、生憎DVDで録画できるのは二時間と少し。高校駅伝などは男女の試合があるのでDVDでは時間がオーバーしてしまう。

ブルーレイが登場してからは、ビデオのハードディスクに録画しておいたものはBDディスクに保存しているのだが、VHSテープをブルーレイに録画する方法が分からない。我が家のテレビは外部入力がないので録画不能と言うのだが、何とか良い方法がないのかと頭を悩ませている。ビデオテープは劣化が早いので何とかしなければ。

またNHKなどのBSで放送された画像をDVDやBDディスクに録画することはできるのだが、それをコピーすることが出来ないのだ。そのようにプログラミングされているのだと思うが、友人に録画した物を上げようと思ってもコピーが出来ず、仕方がないので、一回づつDVDに録画している。時間がかかって仕方がない。

午後に、部活を終えて帰ってくる子供と横浜駅で待ち合わせてビックカメラへパソコンの周辺機器を買いに行く。ダイヤモンド地下街の生鮮館で良い鰹を発見したので即購入。家族が揃ってから夕食。暑い時には熱い物をと、社友の福井英史さんから頂いた「味噌煮込みうどん」を鍋にした。明治生まれで、明治、大正、昭和とヨコハマで過ごした貴重な庶民史「我が故郷はヨコハマなり」(大橋二郎著・幻冬舎)を肴に月下独酌。

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コメント (1)
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また先輩の悲報が・・・。

2014-08-25 11:16:10 | インポート

八月二十一日(木)晴れ。

友人から毎年頂く日記帳に、三食の食事のメニューや一日の出来事をメモ程度に書いているのだが、二日もズボラをすると、一昨日の夕食は何を食べたのか思い出せない時がままある。

痴呆症の始まりなのか、それとも単なる物忘れなのか、歳なりに悩むのだが、先日テレビでその違いを聞いてほっとした。昨日何を食べたのか思い出せないのは、単なる、物忘れで、食べたことの記憶がないのは痴呆症。そうかまだ大丈夫だ。

群青の会の大熊雄次氏よりメールが入り、蒼龍会の小島石根会長が亡くなられたとのこと。蒼龍会は、国粋会の会長だった森田政治先生が結成し初代会長を務めた団体で、小島会長は第二代会長であった。

森田政治先生と言えば、拳銃密輸容疑で逮捕され獄中にいる時に野村先生と短い時間であったが千葉刑務所の病舎で共に過ごしている。その森田会長との出会いを、野村先生は昭和四十一年十二月七日の「獄中日記」にこう記している。

「今日、日本国粋会の森田政治さんが我が病舎へ入病してくることとになった。勿論入病することは判っていたのだが、同室の幸運に恵まれるとは夢にも思って見なかった。それも隣床にありて深く語り合う天機を得たことは何と言っても我が喜びではあった。我が知る渡世人の中で、一応の頭目と今日まで語り合う機会も多くありしが、森田政治さんの様な真なる意味の侠客と語り合う機会には恵まれていなかった。いや、真なる意味で侠客の存在すら疑っていたものだ。「仁義とは慈悲だ」「人生とは誠意だ」という言葉を、このご仁の口から聞いた時、矢張りこの人に逢って良かった、と心から思った。「人生は友達の良否によってその価値が左右される」「誠意は尽くした人から帰ってくるものに非ず、至誠は通天である」というこの人の言葉に、我は久しぶりに酔った。矢張り人物はいるものだ。沁々と思う。勿論、この人はやくざだ。だが単にやくざと言って片付けられない人間の重さを感じさせられるのは、この人の今日までの人間修行のたまものに他あるまい。人いずれの道を進もうとも、極めれば必ず通ずるのだ。その道が剣であれ禅であれ事業であれ学問であれ任侠であれだ。それを初めて自分はこの人から教えられた。これが我が、森田政治との出会いである。」

野村先生が、「河野邸焼き討ち事件」にて十二年の獄中生活を終えて、戦線復帰した際に蒲田の蓮沼という所でスナック「山河」を開店した。そのお店で森田先生と二度ほどお会いしたことがある。もちろん野村先生のお供をしてだ。

森田先生の後を継いだ小島会長が主宰していた蒼龍会の勉強会には幾度か出席したことがある。また過日亡くなられた森洋先輩も出席していた「日本を糺す会」の常連の参加者でもあった。ご冥福を。

Cimg2290 ※平成十九年十一月二十九日、熱海で行われた「日本を糺す会」にて。左、故小島石根会長。右、故松崎忠男会長(平成二十四年十一月一日没)

 


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