八月十日(日)晴れ。
台風が西国で暴れまわっている。沖縄や高知など、いわゆる台風の通り道に住む人たちは大変だと思う。何しろ毎年必ずやってくるのだから。台風が来ても屋根が飛ばされないように、瓦を葺いた。しかし地震などの時にはその瓦の重さが仇となって家がつぶれてしまうこともある。それでも家がつぶれるくらいの地震は年に何度も来ないが、台風の来ない年はほとんどない。日本人が我慢強いのが、何となく分かるような気がする。
札幌の社友のFBを見ると、盟友が来札とのこと。高濱虚子の句に、「三日月を見よといふなり蝦夷の旅」というものがある。そう言えば、しばらく札幌を訪れていない。雪の降る前に札幌の社友や同志らに会いに行くか。
私は、家族が見向きもしない物で好きな物がかなりある。年代の相違と言ってしまえばそれまでだが、常に買い置きしてある丸善の魚ニソ、マルシンのハンバーグ、赤ウインナー、ボロニア・ソーセージなど、私以外には誰も食べない。独り占めが出来るので、それはそれで嬉しいのだが、まあ食の好みと言うものはいかんともしがたいか。
それと、どんなに美味しいと言われるパンより、「焼きそばパン」が大好物である。これも家族は食さない。金のない若い頃は、この焼きそばパンをつまみに一杯やったものだ。これがとてもビールに合うから不思議だ。私にとってパンは食事ではなく、あくまでおやつの部類に入る。パンなんか、いくら食べても満腹感を味わえない。てやんでぇー、べらぼーめ。という感じになるのである。
最後は、かつお。これも家族は食べない。かえって嬉しくなる。尾崎放哉の句に「こんな良い月を一人で見て寝る」と言うものがあるが、わたくしにしてみれば「こんなに良い鰹を一人で食べて寝る」である。といっても最近は控えめにしていますが。