白雲去来

蜷川正大の日々是口実

いい原稿が届いた。

2014-11-07 11:14:17 | 日記
十一月五日(水)曇。

朝食後に事務所へ。先輩から依頼されている野村先生が掲載されているという「朝日ジャーナル」がどうも見つからないのだ。確かに見た記憶はあるのだが、さてどこに仕舞ったのやら。最近、書棚や書類を大幅に入れ替えたので、何処かに紛れ込んでしまったのかもしれない。

先日、野村先生の墓参のために来訪した社友で豊橋の竹田忠正さんから、野村先生のことや彼が民族派思想に目覚めるまでのことを書いた原稿をご恵送頂いた。これがとてもいいのだ。奇を衒ったり、気負いもなく、淡々と自身の心情を綴っている。人柄もあるのだろうが、良い文章だ。掲載は「燃えよ祖国」の208号になるが、読者の皆さん。楽しみにしておいてください。

最近始めたフェイスブックで、何人か同志を得た。嬉しいことである。しかし、中には、何のメッセージもなく、本人のプロフィールなども全くない人からの「友達」申請が来てうんざりさせられる。そう言った人も「初心者」、あるいは細かいことを気にしない人なのかもしれないが、「挨拶」は人づきあいの基本である。どこの誰だか分からない人と「友達」になると言うのは、ある意味気味が悪い。申しわけないが、そういった申請に対してはパスをするようにしている。

夜は、我が酔狂亭で月下独酌。
コメント (1)
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疾(と)く書店へ走られよ!

2014-11-07 09:50:27 | 日記
十一月四日(火)晴れ。

このブログを引っ越したのはいいが、まだ勝手が分からず難儀している。例えば写真を貼り付けたいのだが、どうも要領を得ない。二日前に、愚妻に訓えて貰って何とか貼りつけたが、それでもサイズが小さかったり、大きすぎたりで、慣れるまでにはもう少し時間が必要かも。また、私はこのブログと並行してフェイスブックも開設しているが、どんな操作をしたのか知らないが、ブログが勝手にフェイスブックにシェアされていた。うーん分からん。折角ご恵送頂いた本や集会の案内のポスターなどを貼り付けて宣伝したいと思うのだが、もうしばらくかかりそうだ。

ほっと一息にと思って買った『ジョン・マン』(山本一力著・講談社文庫)が面白い。江戸時代に漁に出た漁師らが嵐で遭難。伊豆諸島の鳥島に漂着して生活する。クジラ漁のために偶然に通りかかったアメリカの捕鯨船に救助され、ジョン万次郎がアメリカに渡るという有名な話なのだが、これまでまとまった本を読んだことはなかった。動物的な?感で手に取ったのが前述の本で、「波濤編」と「大洋編」の二冊を買ったのだが、これが大正解で、コーヒータイムの良い相手となった。

その本の中に、万次郎が漂着した鳥島での生活のことが描かれているが、その鳥島には万次郎らが漂着する以前にも、万次郎と同じ土佐の漁師や大阪、薩摩藩の船乗りたちが相次いで漂着している。『ジョン・マン』の「大洋編」でもそのことについて触れているが、まてよ、その物語なら読んだことがある。書斎を探したらあった。吉村昭の『漂流』(新潮文庫)だ。無人島である鳥島での壮絶な生活が描かれていて興味深い。こういったサバイバルを描いた本が好きだ。

「ジョン・マン」の解説で知ったのだが、日本では有名な「ジョン万次郎」という表記は、井伏鱒二『ジョン万次郎漂流記』が使ったことで広まったとされている。しかし万次郎自身は「ジョン万次郎」と名乗ったことはほとんどないそうだ。また「ジョン・マン」の「ジョン」は万次郎らを鳥島から救出した捕鯨船の「ジョン・ハウランド号」にちなんだものであるとのこと。

「ここまで書かれてこの大河小説が文庫になるまで待てる人がいますか?何しろこの作品には人間の尊厳と素晴らしさが一杯詰まっているのだから。読者の皆さん。疾く書店へ走られよ!」とある。現在は二冊の文庫と二冊の単行本(『望郷編』『青雲編』)が発売されている。私も書店に走ったが、残念なから単行本は在庫切れ。仕方なく、井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』(新潮文庫)を買った。当分楽しいコーヒータイムが続きそうだ。

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