白雲去来

蜷川正大の日々是口実

想い出日記。

2018-01-03 17:24:30 | 日記
一月三日(水)晴れ。

良い天気だが、外に出れば正月らしいキリっとした寒さが頬を打つ。朝食は、昨夜の残りの「牛鍋」に「おでん」。年賀状を沢山頂いたが、年末は、雑事に忙殺され、年賀状の準備が出来なかった。失礼ながら、やっと今日になって年賀状を作り、送らせて頂いた。

社友の細田さんから、毎年「日記」をご恵送頂く。それをつけ始めてから、もう何年になるだろうか。中学生の頃からずっーと日記をつけていたが、昭和六十二年の正月前に、全て捨ててしまった。ガサが入った折に、他人に見られるのが嫌だったからである。しかし、今になって、どこかに隠しておけば良かったと、しみじみ思う。別段大したことは書いてはいなかったが、まあ人並みに過ごした青春時代のことを、ただ懐かしく思うのである。そう言えば、同い年で、関東学院に通っていた人と、柄にもなく「交換日記」などもやっていたこともあった。赤面の至りである。

このブログは、日記とは言えない。単に備忘録として書いている。不特定多数の人が読むのだから、余り正直なことは書けない。特に人の名前やプライベートな事には気をつけるようにしている。それでもボケ防止のために、一年ごとに、一冊にまとめてみようかとも思っている。

午前中は、年賀状書き。といってもパソコンで印刷するだけなのだが、それでも枚数が多いので大変である。午後から、箱根駅伝の復路の観戦。六区で青山が逆転し、権太坂の九区では独走状態。これでほぼ優勝が決まった。社友の隠岐、島田の青学OBの鼻が一段と高くなるのに違いない。正月の、食っちゃ寝を反省して、一時間ほど歩いた。駅伝の興奮か、いささかハィペースになり、足が痛くなった。

夜は、明日から愚妻が仕事始めなので、酔狂亭で焼肉。さあ明日から、バリバリやるぞ。といっても浪人暮らしでは、特に頑張ることもないか。そうだ原稿を書かなければ。

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読書初め。

2018-01-03 16:55:44 | 日記
一月二日(火)晴れ。

新年に初めて書物を読むことを「読初」という。「読書初」「初草子」などという類題の季語もあるそうだ。初草子、または草子の読み初めと言うのは、特に女子の読書初めをいったもの。今年の「読書初め」は、野村先生の『銀河蒼茫』である。その「冬の句」の中の第二句は、恍惚と寒し青夜のもがり笛。

一昔前ならば、竹でや丸太で組んだ垣根などに当たって、まるで笛を吹くような音が聞こえたものだ。この音を「虎落笛(もがりぶえ)」と呼ぶことを知ったのは大人になってから。「虎落」の「もがり」とは、竹を筋違いに組み合わせた冊のことを言う。語源は、大昔は、人が死ぬと、その屍(かばね)を一定期間据え置いたと言う。その仮の葬儀場を囲む柵のことを「もがり」と呼んだそうだ。それがなぜ「虎」の字に当てられたのかは、不明である。(私が知らないだけなのかもしれない)この虎落笛の音は、「鳴る」よりも「唸る」という形容の方がふさわしい。「風が唸る」。

日本語は、本当に美しいと思う。「虎落笛」と聞くだけで寒さを思い出して震えてくる。

何時もならば、皇居参賀に行くのだが、何だか風邪っぽい。無理しても仕方がないので、自宅でおとなしくしていた。しかし、箱根駅伝の号砲が鳴ればソワソワして、思いっきり厚着をして私の自宅から五分程度の「花の二区」の権太坂に行った。往路の観戦、応援は久しぶりである。目の前を走って行く選手を見ていると、若かりし頃を思い出す。といっても箱根駅伝に出られるほどの選手ではなかったが、今でも陸上競技は、スポーツの中で一番好きだ。帰宅後は、風邪薬を飲んでおとなしくしていた。何組かの若い人たちを呼んでいたが、日にちをずらして頂いた。

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