白雲去来

蜷川正大の日々是口実

食べ物に季節感がなくなった。

2018-01-23 15:23:25 | 日記
一月二十日(土)晴れ。

家族揃っての朝食。千葉産の秋刀魚の干物、アジの干物、白菜のおしんこ、なめこと豆腐の味噌汁。なめこは、小さいのではなく、大きいのを見るとつい買ってしまう。サンマやアジから季節感が失せて久しい。野菜も季節の「露地物」よりもハウス栽培の物が一年中出回っているので、野菜にも季節感がなくなった。その昔は、八百屋さんに、まだ緑色したミカンや、栗が並ぶと、もう秋かと思ったものだが、ハウス栽培や輸入、冷蔵、冷凍の技術が発達してからは、食べたいと思えば、いつでも食べることが出来る。

昼は、下の子供と待ち合わせて、横浜駅西口のヨドバシカメラで買い物ついでに、地下にある「万豚記」とかいう中華屋さんにて「マーボー豆腐定食」。可もなく不可もなし。ヨドバシカメラにて、『燃えよ祖国』の読者プレゼントに使用するDVDと布のケースを購入。その後、「シマチュウ」とかいう量販店でステンレスの組み立て棚を買った。子供の部屋と、事務所のプリンター用にであるが、思っていたよりも二倍ぐらいの値段で、正月早々、痛い出費となった。

夜は、たまには家族で焼肉とでも思ったが、昼間の買い物の時のボディブローが効いているので、家にある「やきまる」という焼き台を使っての焼肉屋気分を味わった。ミスジ、カルビ、ロース・・・。我が家の焼肉の時のコードネームは、02983。オニクヤサンである。お供は「極ゼロ」を一本飲んでから、「黒霧島」へ。極めて小市民的な一日が終わる。

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西郷どんと真理子さん。

2018-01-23 12:39:37 | 日記
一月十九日(金)曇。

林真理子の原作の「西郷どん」がNHKの大河ドラマとなり、角川書店から出版されている上・中・下の三冊の売れ行きも好調らしい。大河ドラマも、最初から見落としてしまうと、興味が薄れる。まあ完結したならば、DVDでも買って見てみようと思っている。そのドラマだが、原作が林真理子ということもあって、何やら「軽い」というイメージがあるのか、保守層?には評判がイマイチのようだ。彼女の本は、二三冊しか読んでいない。記憶に残っているのは『白蓮れんれん』ぐらいか。よって彼女の文学や、作風について、何ら語る術がない。

調べものをしようと思うと、一番手っ取り早いのが「ウイキペデイア」だろう。それによると、林真理子女史は、昭和29年山梨市出身。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。コピーライターとして活動の後、昭和57年に出版したエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、処女作にしてベストセラーとなった。さらに昭和61年には、『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞し、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞。13年刊の新書『野心のすすめ』は独自の人生論が多くの共感を呼びベストセラーに。そのほか 『葡萄が目にしみる』『ミカドの淑女』『聖家族のランチ』『RURIKO』『正妻 慶喜と美賀子』『我らがパラダイス』、小説家としての地位を確立した。林の功績は、 1980年代以降において、「ねたみ・そねみ・しっとを解放」したことであるとも評される。

という才女であることが分かる。毎週読んでいる『週刊文春』で連載しているエッセイや『週刊朝日』での「対談」は好きなのだが、彼女をあまり好きになれないのは、食やファションに対してこれ見よがしの「自慢」が感じられて、どうも鼻につくのである。それと、以前、何処の雑誌なのか忘れたが(多分『文春』)東京オリンピックの日本選手団の入場行進にふれて、確か「かっこ悪い」(多分)と言うような表現をしたのである。東京オリンピックの時、私は中学の二年生だった。あの入場行進を見た時に、胸が躍った。そしてとても誇らしいと思った。日の丸を意識した赤のブレザーに白いズボン。テレビの前で拍手した。それを彼女は「カッコ悪い」というような表現をした。それを読んだ時に、「ああこの人は駄目だ」と思って、以来、その時のイメージがずっーと続いている。だからと言って、彼女には痛くもかゆくもないだろうが、まあ私の個人的な感想ですから、屁みたいなものです。

そうそう、その林真理子女史は、意外と苦労人で、かつて就職活動で、試験を受けた四十数社全部から不採用通知を受け取った。それをリボンで結んで宝物にして、「懐かしく眺める日」を楽しみにしていたと自著にある。不採用とした四十数社の面接官や担当者に、いかに人を見る目が無いかが分かると言うものだ。

夜はおとなしく(本当は不如意なので)酔狂亭で独酌。せめてと「茜霧島」の封を切った。

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