白雲去来

蜷川正大の日々是口実

爆竹の声中、一歳除(つ)き。

2018-01-05 10:59:04 | 日記
一月四日(土)晴れ。

その昔、中華街では新年を迎えると「年越しの爆竹」を鳴らして祝ったものだが、いまでもやっているのだろうか。大晦日以外は、旧正月や双十節、国慶節の時に、中華街は、爆竹の騒音に包まれる。本当かどうかは知らないが、お祝いの爆竹が観光客に当たって、鼓膜が破れると言う事故があり、以来、金網を張った箱の中で鳴らすようになった。ちなみに爆竹は、悪鬼を退治するためのもの。爆竹やドラが鳴り、龍が舞う。中華街の近くに住む、私の正月の情景でもあった。

中国は北宋の詩人、王安石の詩に「元旦」と言うものがある。

爆竹の声中一歳除(つ)き・爆竹の音が賑やかに鳴っているうちに、一年が尽き新しい年を迎えました。
春風暖を送って屠蘇に入る・春風が暖かい気を屠蘇の中に運んできました
千門万戸曈曈(とうとう)たる日・初日が赤々と輝き、すべての家々に差し込むところ、
総て新桃を把って旧符(きゅうふ)に換う・どの家でも古いお札を換えて、新しいお札に換えるところです。
※渡部英喜著『漢詩歳時記』(新潮選書)

生きているうちに上海のバンドにある、川島芳子や児玉誉士夫先生らが定宿にしていた「ブロードウェイ・マンション」(現・上海大厦)で、新年を迎えてみたいものだ。

愚妻や下の子供は、それぞれ仕事や学校に出かけ、上の子供は午後から友達に会いに行った。正月気分の抜けない私は、事務所に寄り、年賀状や郵便物を取に行き、自宅に戻って年賀状作り。夜は、山芋を使って「お好み焼き」風にして、酒の肴にした。今日までは「茜霧島」に酔う。

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