白雲去来

蜷川正大の日々是口実

参院選雑観。

2019-07-26 12:47:23 | 日記
七月二十三日(火)曇り。

参議院選挙もまあ大方の予想通りに与党の勝利で終わった。自民党に反対するする人たちの受け皿となる政党の実態が良く分からない、という人が私の周りには多かった。自民党に反対と言っても共産党へ投票するのはどうか、と思う人たちが立憲民主や国民民主へ投票したのだろうが、この二つの政党の違いが良く分からない。

選挙区では丸川珠代さんが候補者の中で最高の獲得票を得て、二番目が神奈川選挙区の自民党の候補者は島村大と言う人だが、神奈川は菅官房長官の個性が強すぎて、島村さんの顔が見えない。嫌な言い方をすれば、別に島村さんではなくとも、自民党から出たならば誰でも当選したのではないだろうか。失礼ながら島村さん個人に投票したと言うよりも、そのほとんどは自民党への支持票であると思っている。

しかし令和新撰組の山本太郎という人をどうも好きになれない。あくまでも個人的な感想だが、機を見るに敏な所があるが、所詮は二流のアジテーターという感じがしてならないからだ。例えば「令和」と言うのは当然ながら元号であり今上陛下の御代を指す言葉である。天皇(制)を肯定していない(多分)彼が、「令和」を名乗り、幕末の体制を擁護した「新選組」の名を使う。新選組は徳川の体制を擁護したが、そのほとんどの隊員は尊皇の志を持っていた。私には、新左翼に近い彼が、令和や新選組を名乗るのにはどうも違和感があるのだが。もし、彼が保守ならば、橋下徹さんのようなタイプかも知れない。次の衆議員選挙の台風の目となるのは間違いないのだろうが、勘弁してほしいなぁー。その党名に違和感があると思うのは私だけだろうか。

しかし驚いたのはN国党だ(ナポレオン党ではありません)。まさか比例で一人が通るとは思わなかった。門田節代さんと言う人の政見放送は、おかしすぎてたまげたが、横で手話通訳をしている人が気の毒で、これも失礼ながら笑えた。「NHKをぶっ壊す」とか言って、それをNHKで放送するのだから、これ以上のブラックユーモアはない。門田節代さんは「時事ネタお笑い芸人」としてもやっていけると思うのだが。一度飲んでみたいなぁー。

政策的には、民族派にやや近いのが幸福実現党であるが、N国党の獲得票に及ばないのは、国民の良識なのか彼らの努力が足りないのか良く分からん。幸福実現党の母体となっているのは幸福の科学であることは言うまでもないが、会員数は公称一千万という。しかし、今回の参議院選挙での比例での獲得票はわずか二十万二千余票でしかない。NHKから国民を守る党は、九十八万七千余票である。幸福の科学の会員の半数が、幸福実現党に投票したならば五百万票で五人は当選する。不思議だ。もっとも数ある宗教団体の公称の会員数を全て足すと日本の人口をはるかに超えると言うのだから、そんなものかもしれない。

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