七月二十五日(木)晴れ。
久しぶりの太陽が眩しい。天気の良い日は、朝食も美味しい。メニューは、クリームコロッケ、目玉焼き、冷食の鶏のから揚げ(初めて食べたが、可もなく不可もなかった)にキャベツの千切り添え。昼は、冷やし中華。夜は、酔狂亭にてカツオ、煮カツ、ナスと豚肉炒め。お供は、「佐藤」の四号瓶。
蕎麦が好きだ。と言っても温かい蕎麦は、それほどこだわりはなく、いわゆる「駅そば」でも十分である。冷たい蕎麦は、やはり、美味しい所と、それほどでもないお店と差がある。蕎麦屋で酒を飲むことを教えてくれたのは、亡くなられた元楯の会の阿部勉さんだ。この人の蕎麦屋で日本酒を飲む姿はとてもサマになっていた。横浜にも好きな蕎麦屋が何軒かあるが、どうもキザに聞こえそうで、一度も注文しことが無いのが「ぬき」である。日本ペンクラブがまとめ、椎名誠選の『麺と日本人』(角川文庫)に山口瞳が「浅草・並木の鴨なんばん」という文章を書いて、「ヌキ」について触れていて興味深く読んだ。
「並木の藪へ行くと、それが冬時分であったら、まず、鴨南蛮のソバ抜きを注文する。これを鴨ヌキという。春とか秋とかには、天ぷらそばのソバ抜き、つまり天ヌキを頼む。黙っていても酒が出てくる。『蕎麦屋の酒が一番うまい』のだから仕方がない。並木の藪は菊正宗の樽だ。ツキダシ(関西ではアテと言う)は固く練ったミソ。鴨ヌキで飲む酒がいい。スープで酒を飲むのがもっともうまいし、体にもいいと私は信じている。ちょっと酔ったなというあたりで、もりそばを注文する。一枚か二枚。二枚という時が多い」。
一度やってみたいが、どうも照れ臭い。
久しぶりの太陽が眩しい。天気の良い日は、朝食も美味しい。メニューは、クリームコロッケ、目玉焼き、冷食の鶏のから揚げ(初めて食べたが、可もなく不可もなかった)にキャベツの千切り添え。昼は、冷やし中華。夜は、酔狂亭にてカツオ、煮カツ、ナスと豚肉炒め。お供は、「佐藤」の四号瓶。
蕎麦が好きだ。と言っても温かい蕎麦は、それほどこだわりはなく、いわゆる「駅そば」でも十分である。冷たい蕎麦は、やはり、美味しい所と、それほどでもないお店と差がある。蕎麦屋で酒を飲むことを教えてくれたのは、亡くなられた元楯の会の阿部勉さんだ。この人の蕎麦屋で日本酒を飲む姿はとてもサマになっていた。横浜にも好きな蕎麦屋が何軒かあるが、どうもキザに聞こえそうで、一度も注文しことが無いのが「ぬき」である。日本ペンクラブがまとめ、椎名誠選の『麺と日本人』(角川文庫)に山口瞳が「浅草・並木の鴨なんばん」という文章を書いて、「ヌキ」について触れていて興味深く読んだ。
「並木の藪へ行くと、それが冬時分であったら、まず、鴨南蛮のソバ抜きを注文する。これを鴨ヌキという。春とか秋とかには、天ぷらそばのソバ抜き、つまり天ヌキを頼む。黙っていても酒が出てくる。『蕎麦屋の酒が一番うまい』のだから仕方がない。並木の藪は菊正宗の樽だ。ツキダシ(関西ではアテと言う)は固く練ったミソ。鴨ヌキで飲む酒がいい。スープで酒を飲むのがもっともうまいし、体にもいいと私は信じている。ちょっと酔ったなというあたりで、もりそばを注文する。一枚か二枚。二枚という時が多い」。
一度やってみたいが、どうも照れ臭い。