一月十八日(土)雪後雨。
野村先生の句集『銀河蒼茫』に、「淡雪の日と書き入れし 獄日記」。がある。寒いな・・・。と思ったら案の定、積もるほどではない雪が舞っていた。雪国の人たちには申し訳がないが、ヨコハマなどで見るたまにの雪もいいものだ。そんな寒い朝の朝食は、細うどんを野菜をたっぷり入れたタンメン風にして食べた。昼は、珍しく甘いものが食べたくなってアンパン。夜は、豚肉鍋、「魚久」のイカの味噌漬け、シイタケ焼き。宮崎の二〇度の焼酎をお湯割りにして飲んだ。
やはり野村先生の『銀河蒼茫』の冬の句の中に「恍惚と寒し青夜のもがり笛」がある。わが陋屋(ろうおく=むさくるしい家)は、建物の関係か風の通り道となっており、少しの風が吹いても風音が気になって仕方がない。有難いことに、周りは建売の住宅が多いせいか、風が通る音だけしか聞こえないが、一昔前ならば、竹でや丸太で組んだ垣根などに当たって、まるで笛を吹くような音が聞こえたものだ。この音を「虎落笛(もがりぶえ)」と呼ぶことを知ったのは大人になってから。
「虎落」の「もがり」とは、竹を筋違いに組み合わせた冊のことを言う。語源は、大昔は、人が死ぬと、その屍(かばね)を一定期間据え置いたと言う。その仮の葬儀場を囲む柵のことを「もがり」と呼んだそうだ。それがなぜ「虎」の字に当てられたのかは、不明である。(私が知らないだけなのかもしれない)この虎落笛の音は、「鳴る」よりも「唸る」という形容の方がふさわしい。「風が唸る」。書いているだけで寒くなる。
野村先生の句集『銀河蒼茫』に、「淡雪の日と書き入れし 獄日記」。がある。寒いな・・・。と思ったら案の定、積もるほどではない雪が舞っていた。雪国の人たちには申し訳がないが、ヨコハマなどで見るたまにの雪もいいものだ。そんな寒い朝の朝食は、細うどんを野菜をたっぷり入れたタンメン風にして食べた。昼は、珍しく甘いものが食べたくなってアンパン。夜は、豚肉鍋、「魚久」のイカの味噌漬け、シイタケ焼き。宮崎の二〇度の焼酎をお湯割りにして飲んだ。
やはり野村先生の『銀河蒼茫』の冬の句の中に「恍惚と寒し青夜のもがり笛」がある。わが陋屋(ろうおく=むさくるしい家)は、建物の関係か風の通り道となっており、少しの風が吹いても風音が気になって仕方がない。有難いことに、周りは建売の住宅が多いせいか、風が通る音だけしか聞こえないが、一昔前ならば、竹でや丸太で組んだ垣根などに当たって、まるで笛を吹くような音が聞こえたものだ。この音を「虎落笛(もがりぶえ)」と呼ぶことを知ったのは大人になってから。
「虎落」の「もがり」とは、竹を筋違いに組み合わせた冊のことを言う。語源は、大昔は、人が死ぬと、その屍(かばね)を一定期間据え置いたと言う。その仮の葬儀場を囲む柵のことを「もがり」と呼んだそうだ。それがなぜ「虎」の字に当てられたのかは、不明である。(私が知らないだけなのかもしれない)この虎落笛の音は、「鳴る」よりも「唸る」という形容の方がふさわしい。「風が唸る」。書いているだけで寒くなる。