二月五日(水)晴れ。
朝起きて天気が良い時に、ふと口ずさんでいる歌がある。若い人は知らないだろうが、その昔、川田晴久とミルクブラザースという歌謡漫談のグループがあって、その人たちの代名詞のような歌。「地球の上に朝が来る、その裏側は夜だろう。西の国ならヨーロッパ、東の国は東洋の富士と筑波の間に流れる隅田川」。何となく元気が出る歌で、これを歌いながら雨戸を開ける。今日もそんな気分の朝だった。
朝は親子丼、カレーうどん。うーん脈絡のない朝食だ。昼は、マーボー豆腐。夜は、昨夜に続き「牡蠣三昧」。大き目の蒸籠(せいろ)で蒸牡蠣、牡蠣のアヒージョ、牡蠣と新玉ねぎのオイスターソース炒め。お供は、「伊佐美」を炭酸で割って飲んだ。焼酎ハイボールは牡蠣と良く合う。※写真は蒸し牡蠣と牡蠣と新玉ねぎのオイスターソース炒め。
六日の「産経抄」に面白いエピソードが掲載されていた。横浜生まれで、日本の思想家、文人、近代日本における美術史学研究の開拓者であった岡倉天心が、 アメリカ滞在中のこと。当時は東洋人がめずらしかたっと見えて、好奇の目で見られることが多く、また蔑視も今以上に強かった。ある米国人が天心をからかって、こう言った。「お前さんはどっちのニーズだ、チャイニーズか、ジャパニーズか?」。天心はとっさにこう切り返した。「お前さんはどっちのキーだ、モンキーか、ドンキー(ロバ)か、それともヤンキーか?」と。
吉村昭の『ポーツマスの旗』の中に、明治の外交官、小村寿太郎の面白いエピソードが書いてある。それは、彼が駐清特命全権公使で北京にいる頃に、万寿節の祝賀会に招かれた。その席上で恰幅の良い清国の宰相、李鴻章が、各国の公使夫妻らの前で、小村が最も背が低く「清国の十五、六歳の子供くらいだ」と笑いながら言った。すると小村は、「日本では大男総身に知恵がまわりかね、うどの大木、半鐘泥棒と言って大男は国家の大事を託しかねると言われている」と言い返した。
こういった人物のエピソードが好きだ。
朝起きて天気が良い時に、ふと口ずさんでいる歌がある。若い人は知らないだろうが、その昔、川田晴久とミルクブラザースという歌謡漫談のグループがあって、その人たちの代名詞のような歌。「地球の上に朝が来る、その裏側は夜だろう。西の国ならヨーロッパ、東の国は東洋の富士と筑波の間に流れる隅田川」。何となく元気が出る歌で、これを歌いながら雨戸を開ける。今日もそんな気分の朝だった。
朝は親子丼、カレーうどん。うーん脈絡のない朝食だ。昼は、マーボー豆腐。夜は、昨夜に続き「牡蠣三昧」。大き目の蒸籠(せいろ)で蒸牡蠣、牡蠣のアヒージョ、牡蠣と新玉ねぎのオイスターソース炒め。お供は、「伊佐美」を炭酸で割って飲んだ。焼酎ハイボールは牡蠣と良く合う。※写真は蒸し牡蠣と牡蠣と新玉ねぎのオイスターソース炒め。
六日の「産経抄」に面白いエピソードが掲載されていた。横浜生まれで、日本の思想家、文人、近代日本における美術史学研究の開拓者であった岡倉天心が、 アメリカ滞在中のこと。当時は東洋人がめずらしかたっと見えて、好奇の目で見られることが多く、また蔑視も今以上に強かった。ある米国人が天心をからかって、こう言った。「お前さんはどっちのニーズだ、チャイニーズか、ジャパニーズか?」。天心はとっさにこう切り返した。「お前さんはどっちのキーだ、モンキーか、ドンキー(ロバ)か、それともヤンキーか?」と。
吉村昭の『ポーツマスの旗』の中に、明治の外交官、小村寿太郎の面白いエピソードが書いてある。それは、彼が駐清特命全権公使で北京にいる頃に、万寿節の祝賀会に招かれた。その席上で恰幅の良い清国の宰相、李鴻章が、各国の公使夫妻らの前で、小村が最も背が低く「清国の十五、六歳の子供くらいだ」と笑いながら言った。すると小村は、「日本では大男総身に知恵がまわりかね、うどの大木、半鐘泥棒と言って大男は国家の大事を託しかねると言われている」と言い返した。
こういった人物のエピソードが好きだ。