白雲去来

蜷川正大の日々是口実

李下に冠を正さず。

2020-02-20 16:39:39 | 日記
二月十二日(水)晴れ。

世間のうわさ話は、防ぎようがないということのたとえに「人の口に戸は立てられぬ」というものがある。また「火の無い所に煙は立たぬ」とは、まったく根拠がなければうわさは立たないことの例え。まあ政権のやっていることなど、社会の片隅でかろうじて生きている私などが知るすべもないが、その私にまで、まことしやかに耳に入ってくるのが、IR事業(統合型リゾート施設)、早い話がカジノ参入を巡る問題で逮捕された自民党の秋元司議員や日本維新の会の下地幹郎議員に関すること。

カジノを含む統合型リゾート施設への参入を目指していた企業に便宜を図った見返りに、現金三百万円などの賄賂を受け取るなどしていたということで、東京地検特捜部は秋元司衆院議員を収賄の疑いで逮捕した。「地検の特捜が現職の国会議員が逮捕するのは十年ぶり」。とマスコミが騒いだ割りには、大山鳴動して鼠一匹 の感がぬぐえない。

秋元司衆院議員を突破口として、どんな大物議員の名前が出るのかと思っていたのは私だけではないだろう。そう言う時に、東京高検の黒川弘務検事長の定年延長だ。国家公務員法など専門的なことは良く知らないが、私のようなド素人でも、巷間言われているように、夏に退任がささやかれている稲田伸夫検事総長の後任に黒川弘務氏を据えるためのものではないかとマスコミが報じている。なぜそのような強引なことをするのか。それは、大山鳴動して鼠一匹 ではなく、二匹も三匹も出た場合の予防策と勘繰られても仕方がない。

まあ、下衆の勘繰りと笑い飛ばして下さい。政治家は公人。だからこそ、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず。という姿勢を貫いてほしいものだ。









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