白雲去来

蜷川正大の日々是口実

大行社の新年総会に出席。

2011-01-30 11:29:30 | インポート

一月二十六日(水)晴れ。

 八時に起床。とりあえず朝食会場に行けば、すでに大行社の方々が食事中であった。食後は、のんびり風呂に入ってから身支度を整えて、新年総会本会議の準備。

 

 十時過ぎには、全国の大行社の同志が参集する。大行社の副会長として戦線に復帰した周本昌山氏も到着。本会議の前に、箱根に来ると必ず顔を出す、蕎麦屋の「はつ花」で、さっと昼食。ここの蕎麦が好きだ。

P1000080※「はつ花」の新館。

 

 一時から本会議。会長の挨拶に始まって、全国の各支部の支部報告。本年度の運動方針などを採択して、熱気のうちに本会議は終了した。終了後は、「大吼」のための新春対談。司会進行は小針政人相模支部長にお願いした。

 

 六時から、第二部の宴会。今年は、五百人以上の方々が参加して、ものすごい人数で会場を埋めた。会長の挨拶。来賓の祝辞、乾杯と続き、アトラクションも豪華で、あっという間の二時間だった。

 

 終了後は、同志の部屋に集って、喧々囂々、侃々諤々、談論風発の酒。気がつけば寝ていた。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良い本との出会いは、良い人とと出会うことと同義語。

2011-01-28 12:11:18 | インポート

一月二十五日(火)晴れ。

 明日の大行社の新年総会に向けて、手伝いと取材をかねて今日から出発。車で出かけようとも思ったが、場所は箱根とあって、もし雪でも降られたらチェーンも積んでいないし、心もとないので、電車で行った。

 

 三時過ぎに着。事務局やお手伝いの人たちはすでに到着しており、準備の段取りを行なっていた。新年会も五百人ともなると、席順や名札作りなどでかなりの時間を要する。始まってしまえば二時間ほどなのだが、その準備と段取りが大変なのだ。

 

 夕方になって三本菅会長着。六時から夕食開始。差し入れの「森伊蔵」を堪能しつつ、楽しい食事となった。食後も、しばらくお手伝い。

 

 七時過ぎから、会長のお世話でホテル内の居酒屋へ転戦。石井理事長や清水副会長と共に十時過ぎまで。

 

 部屋に戻り、先日購入した高峰秀子さんの「わたしの渡世日記」の下巻を読んだ。私は、現代の女性の作家で美しい日本語を使って書く人は宮尾登美子さんだと思っていたら、今読んでいる高峰秀子さんもとてもきれいな日本語で文章を書く人だと感激した。小さい頃から女優業で生きてきた彼女は、殆ど学校教育を受けてこなかった。謙遜してはいるが、漢字などは独学で学んだとある。その高峰さんの文章がとても美しいのだ。

 

 小さい頃から様々な役柄を演じているうちに、言葉の美しさや、語彙、文章の起承転結が自然に身についたのだろう。もちろん彼女の不屈の努力もあったことは言うまでもない。とにかく、こういった本との出会いは、とても嬉しい。良い本を手にした時の喜びと言うものは、良い人とめぐり合ったのと同じ感動がある。

 

 その高峰さんの本で知ったのだが、かつて彼女が出演した谷崎潤一郎の代表作ともいえる「細雪」は、昭和十八年の一月から「中央公論」に連載されたが、陸軍省の情報局から「内容が柔弱に流れる」といって連載が中止された。その後、終戦後の昭和二十一年に上巻を発行、二十二年に中巻を、二十三年に下巻が発行されて、四人姉妹の織りなす豪華絢爛たる絵巻物にも似た谷崎文学の代表作は完結をみた。

 

 谷崎は、「細雪」一作に五年の歳月を費やしたわけだ。高峰さんは「一口に五年というけれど、人生五十年といわれる人間のなしえるギリギリの正念場といえる期間は、せいぜい二十年だと私は思う。ことに作家にとっての五年間が、どんなに貴重な時間であるか、は言うまでもない。五十代の後半を『もしかしたら永久に発表できないかも知れない作品』に、黙々と、というより猛然と取り組んでいた谷崎の情熱は、私などには到底理解のできないほど激しいものだったに違いない」。と書いている。

 

 谷崎は、その「細雪」を刊行した翌年の昭和二十四年に、朝日文化賞、文化勲章を受章する。単に、作家の書いた作品を読むのではなく、その作家の努力にも目を向けるものとあらためて思った。本を読むことは、人を読むことと同義語であるということも・・・。

Img518_2 ※いい本で、日本の映画史と言っても過言ではありません。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偶感

2011-01-25 10:07:56 | インポート

一月二十四日(月)晴れ。

 まだ一月かよ。と思うときがある。正月気分もとっくに抜けたのに、まだ一月が終わらない。一年のうちで、一月が一番長く感じてならない。

 

 実は、今年の三月で、還暦を迎える。本当は昨年還暦を迎えた人と同級生なのだが、早生まれと言うことで、今年が還暦。野村先生より長生きしていることに、多少の後ろめたさはあるが、これも天命と言うこと。

 

 誰でもそうだろうが、若い頃は、自分が還暦となるなんて、また還暦の自分など想像できなかった。十代の後半から、「青春」が始まり、二十五を過ぎた頃から、大人としての自覚が芽生える。以後、三十代、四十代、五十代・・・。何時の時代が自分にとって良い時代であったかなどと振り返ってみても、ただダラダラと生きてきただけに、どれもこれも同じで、「私」という個人が、ただ馬齢を重ねてきただけだ。

 

 野村先生は、「昇る朝日と、落日の夕日とどちらが速く感じるかといえば、確実に夕日のほうだ。落日は、まるでゴォーッと音を立てて沈み行くように思えるときがある。人は、幾つで死んでも、死ぬ一年前は等しく『晩年』である。ゆえに、『どれほど生きた』かではなく、『どう生きた』かが大切なのである。五十を過ぎた人間は、皆、落日の夕日と同じ、終焉に向って、静かだが、徐々に勢いを増して沈んで行く。」

 

 と話していた。私も、順調に行けば、現役でいられるのは後十年ほどである。そのわずか十年の間に、何が出来るかと言うことを考えると、うーんあんまり変わらネェかなぁー。まあ言えることは、残された十年ほどしかない時間に、「嫌な奴とは会わずに生きる」ことが、健康の秘訣だと思っている。今年は、それを実践するつもり。

 

 今日は、ひねもす机に向かっていた。機関誌用に「上海にて」という、少々長い原稿を書いている。わざわざお金と時間を使って、連れて行ってくれた人に、せめてもの恩返しである。もとより文才のカケラもないが、まじめに書いてみたいと思っている。

 

 八時過ぎに、風呂に入ってから、独酌。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結婚式で、ドジッタ。

2011-01-24 15:31:06 | インポート

一月二十三日(日)晴れ。

 今日は、お世話になっている方のご子息の結婚式がみなとみらいの式場で行なわれるため、友人等と出席。式にも出席するので、一時四十分に会場着。両家のご親族の方々を紹介して頂き、会場内のチャペルへ。昨年の十月から、今回で三組の方の結婚式に出席したが、皆、教会での式で、媒酌人、すなわち仲人などはいない。神式での結婚式など、これからどんどんと廃れてゆくのだろうか。

 

 大切な、結婚の儀に、異国の神様の前で誓いを立てていては、日本人の伝統や文化が忘れられてしまう、と思うのは、あっしが古い人間なんだからでしょうかネェー。

 短期間に教会での式に三回も出席したせいか、賛美歌を覚えてしまった。一緒に式に出た人から、「周りで蜷川さんだけでしたよ声を出して歌っていたのは」と冷やかされてしまった。

 

 披露宴となり、新郎側の主賓として挨拶に立ったが、珍しく上がってしまい、自分でもなにを言っているのか分からなくなるほど、しどろもどろになってしまい、マイッタ。大事な人たちの前で恥をさらしてしまい、自己嫌悪に陥って、パーティーも楽しめなかった。

 

 新郎のご尊父に、二次会に誘われたが、御迷惑をおかけするのは恐縮なので、同席した人たち四人と、藤棚の「やまと」へ行った。昨年、ここが「酒場放浪記」で取り上げられたこともあってか、ほぼ満席だった。席が空いていたらカメちゃんでも誘おうかとも思ったが、残念だった。一時間ほどで帰宅。

 

 帰宅してから、録画しておいたギリシャ映画の「エレニの旅」という映画を見たが、これが、作品は悪くないのだが、嫌になるほど暗い映画で、どっと疲れてしまった。 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京近郊に住む一門の新年会。

2011-01-24 10:43:46 | インポート

一月二十二日(土)晴れ。

 午前中は歯医者。終了後に、みなとみらいのスーパーで買い物をするが、慌てていたせいか、買った品物の幾品かを忘れてきてしまい、自身に腹が立った。

 

 四時半に、志村馨、松本佳展の両君が来訪。今日は、六時より、川崎の「恋さん」で、東京周辺の野村一門による新年会が開催される。先生の奥様の手作りの料理に舌鼓を打ちながら、思い出話に花が咲く。

 

 奥様の手料理は、その辺の料理屋のものよりもずっーと美味しい。煮物、炒め物、刺身、お赤飯に、おすし。とどめはアンコウとカニの鍋である。調子に乗って十一時過ぎまで飲んでしまった。岩上先輩を送ってから帰宅。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする