白雲去来

蜷川正大の日々是口実

思いを知るは野分のみかは。

2013-11-26 09:54:23 | インポート

十一月二十四日(日)晴れ。野分祭。

今日は一水会が主催する「野分祭」がある。民族派を自認する人達には説明の必要がないだろうが、昭和四十五年十一月二十五日に市ヶ谷の東部方面総監室において「憲法の改正」などを訴えて自決なされた三島由紀夫、森田必勝両烈士の追悼祭。とりわけ自決前日の森田烈士の思いを忖度して、その志を継ぐ意味で烈士の辞世の句をもとに命名された慰霊祭である。

今日にかけてかねて誓いしわが胸の思いを知るは野分のみかは

私は、この「楯の会義挙」に触発されて民族派運動に入った。従って、両烈士の四十三年は私の運動史でもある。あの事件がなければ、私は間違いなく他の人生を歩んでいた。野村先生とも出会わずに、社友の皆さんとも会わずにいただろう。もちろん後悔などしてはいないが、ふと、違った人生を歩んでいる自分を考える時がある。くだらんことだが・・・。

随分前のことだが、野分祭を終始正座で行ったことがあった。まだ木村三浩氏が一水会に入る前のことではなかったか。神事を行ったのは、「長い」ことでは有名な、現在は本渡諏訪神社の神主の大野康孝氏。申し訳ないが、私たちの足の痺れを楽しんでいるような延々と続く祭文。玉串の奉奠の時になって、もし指名されたら絶対に立って行けないと思い、司会の犬塚博英さんと目が合わないようにと、ずっと下を向いていた。

案の定、指名された人たちがまともに歩けない。ほとんど膝行して行く。その時に、犬塚さんが「腹を切った森田の痛みに比べたら足の痺れなんかなんだ」と・・・。それを聞いてますます縮こまった。日頃から、「日本の伝統文化を大切に」などと言っても、この体たらくだ。今でも正座すると、その時のことが頭に浮かぶ。

「群青の会」の大熊雄次氏と会場前で待ち合わせ。途中、「群青忌」で、「五仁會」の竹垣悟会長からご紹介された坂本敏夫先生と偶然にお会いし、同道して頂いた。野分祭の神事を行うのは島田康夫氏。この方は、私が赤坂で事務所を開設した時に御祓いをして頂いた。古い同志である。講師で「一日会」を主宰している中山峰雄先生も古い同志で、私が戦線復帰をした頃に、当時住んでいたマンションに来て頂いたことがある。三島、森田両烈士の遺影の横に、我が兄、阿部勉さんの写真があった。感慨無量なり。

Img_1e6722f0a5b66a5ee6b12c031539b98※「国の子評論社」のブログから拝借しました。

終了後は、二子玉川の居酒屋で行われる同志の忘年会に周本昌山氏と共に出席。随分前のことではあったが、玉川高島屋のすぐ前に「菩提樹」というレストランがあった。地下に降りて行く階段の壁には日本鋼管の溶鉱炉の煉瓦が貼ってあったり、椅子が日本工業倶楽部のものなど凝ったお店であった。特に胡蘭成の書や蒋介石の愛用した椅子なども無造作に置いてあるなど、どなたがオーナーか分からなかったが、それなりに志のある方だったのだろう。大きなエビフライとサービスのおしんこが美味しかったことを覚えている。現在はなくなってしまったらしいが、思い出のある、そして好きなお店であった。

忘年会では同志の皆さんとの楽しい語らいの後に、大日本一誠会の仲程会長に送って頂き帰宅。


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見沢知廉氏のご母堂の訃報。

2013-11-25 22:50:58 | インポート

十一月二十三日(土)晴れ。新嘗祭。

起床後、玄関に国旗を掲げる。恙なく新嘗祭の日を迎えられるこに感謝。子供たちに、新嘗祭の意義を話してから朝食。

正午から、サリーズバーの忘年会に愚妻と共に出席。場所は某ホテルのメインバー。あらら豪華な場所に似合わない人たちが沢山。安い会費なのに、参加の人たちは我儘放題。こちらが恐縮してしまう。いつもの仲良しさんたちと楽しく語らい、飲み食いして二次会はカラオケボックスへ。私は、十分ほどでお暇。

六時から、蒲田にて行われる「新嘗祭感謝の集い」に出席。親しい同志方々との歓談、飲食は楽しい。二時間ほどで解散。

そう言えば、過日、「劇団再生」を主宰している高木尋士さんから電話があり、見沢知廉さんのご母堂が亡くなられたとのこと。言葉に詰まった。私は見沢氏よりもご母堂とのお付き合いの方が長い。いつかご母堂の思い出を書いてみたいと思っている。合掌。


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子供の誕生日でした。

2013-11-25 22:35:41 | インポート

十一月二十二日(金)曇り。

今日は、世間では「いい夫婦の日」らしい。何がいいのか良く分からないが、とりあえず我が家は愚妻や子供たちに平身低頭の日々で恙なくすごしている。この日は上の子供の誕生日。ハッピーバースディ・セブンティーンか。

私の歳にもなると誕生日など嬉しくもないが、子供にとっては人生の絶頂期かもしれない。私の子供の頃は、誕生日など祝ってもらった記憶がない。母一人子一人で育った少年期、生きる事、食べる事で精一杯で、我が家ではハレの日などまずなかった。唯一、正月だけが、母との暮らしの中で物が溢れ幸福感に浸ったものだった。物と言っても、ミカン、お餅に母の手造りのお節料理。それでも三日もすれば、正月料理に飽きてしまい、いつもの粗末なおかずを待ち遠しいと思ったものだ。

暮の商店街の雑踏の中を歩いていると、ふと幼いころに母の手伝いをして荷物を持って歩いている自分の姿を思い出すことがある。小学校の四年生から二年間は新聞配達。中学の三年間は牛乳配達。高校に進学しても、陸上部の練習が終わってから黄金町の駅前にあったバッティングセンターでアルバイト。考えてみれば子供の頃から働いてばかりいたが、わずかな給料を持って行くと、母の喜ぶ顔が嬉しかった。貧乏をしていたが恥ずかしいと思ったことは一度もない。気位の高かった母は、どんな貧しい食事であっても、箸のあげさげ、迷い箸、口を開けて食べたり音をたててはいけない、汁物は「馬鹿の三杯汁」と言って、三回もおかわりしてはいけない。おかずの食べる順番など、躾にはうるさかった。

テレビが我が家に来た小学校の六年生の時。画面に天皇陛下が写ると必ず、正座して姿勢を正す母を見て驚いたことがあった。母が健在だったら、子供たちの大きくなった姿を見てどう思うだろう。勉強などできなくてもいい。ご皇室を尊敬し、弱者に優しい大人になってほしいと思っている。

家族と、カメ&アコちゃんたちと、盟友の古谷喜久男さんに紹介された日ノ出町の川沿いにあるレストラン「リガット」にて食事。何も言わなかったのに古谷氏からシャンペンの差し入れのサプライズ。もちろん喜んだのは大人だけ。食事の後は、子供たちを帰してから、カメちゃんたちとサリーズバーへ転戦。いい一日だった。


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無所属ではなくて「ムショ族」か。

2013-11-25 14:03:58 | インポート

十一月二十一日(木)晴れ。

今日も東京へ。「創刊200号『月刊日本』を叱咤激励する会」が半蔵門のグランドアーク半蔵門というホテルで行われた。開宴ギリギリに到着。大行社の三本菅会長や朱光出版の阿形会長など日頃から運動でお世話になっている方にまずご挨拶。会場には、民族派はのみならず政財界の方々など多数が出席していた。

可笑しかったのは、元公安調査庁の菅沼氏が鈴木宗男氏の後に登壇し、「今日は無所属の方々が大勢来ていらっしゃるようで」と話した。一瞬、?と思ったら、「いや何処にも所属していないと言う意味ではなく、ムショ族です」と。これには会場の皆さんが大爆笑。一番困ったのは亀井静香センセイ。乾杯の発声と言うのに場面が読めず、十分以上も喋っていたのにはウンザリした。また、かつては権力の中枢にいたのに、そこから外れると、今度は権力の批判をする。醜さを通り越して哀れさを感じたのは私だけではあるまい。

余談ではあるが、かつて「日本」という名のつく雑誌はいくつかあった。「大右翼史」を編纂した荒原朴水先生が出していた機関誌も「日本」、他に商業誌にも「日本」はあった。もちろん現在の「月刊日本」とは違うものだが、活字媒体が衰退して行く中で、200号はたしかにすごい。今後も頑張ってほしいものと思っている。

終了後は、大行社の内川徳彦氏と統一戦線義勇軍の清和崇氏の両氏を誘って「やまと」にて一献。一時間ほどでお暇した。

Photo_2※「月刊日本」です。定価は650円。南丘先生の巻頭言のファンだが、青木理さんの「なぜ、今徳洲会事件なのか」がタイムリーで、この事件の本質が良く分かり興味深い。是非、ご一読をお願い致します。

 


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体調すぐれず。

2013-11-25 13:36:21 | インポート

十一月二十日(水)曇り。

目を覚ましてもまだ体調が良くない。それでも具合が悪いからと言って寝てる場合ではない。やっとの思いで起きて、朝食をとってから近くの銭湯に行って、サウナでじっくりと汗をかいた。

午後から大行社の幹部会議に出席するために東京行き。背広の上に防寒着を着て行った。終了後に六本木で直会。ここで調子こいで飲むと、元の木阿弥と思って、ぐっと我慢した。帰りは大行社の若い人たちと一緒に電車で帰宅。お陰様で二日間の禁酒となった。

Photo

131025_021※群青忌の際に放映いたしましたDVDとパンフです。ご希望の方は090-6300-7075(二十一世紀書院)までご一報ください。

 


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