十一月十九日(火)晴れ。
午前中に、お世話になっている方と、横浜公園のすぐ前にある今時珍しい「純喫茶」(今はもう死語か)の「珈琲の大学院」で打ち合わせを兼ねてお茶。その後近くの料理屋にて昼食をご馳走になる。夜は、料亭なのだが昼間にはランチの営業をしている。「焼きサバ定食」をオーダー。そのお店から駐車場まで歩いていると、良い天気にも関わらず、ゾクッとした寒さを感じた。あらら、私の風邪の前兆である。途中薬局で風邪薬を買ってから自宅に戻り、布団に入った。
寒気がおさまらず、ジャージに靴下をはいて掛け布団をもう一枚かけて貰い、久しぶりに海老寝した。夕食時には、お粥を作って貰い、翌朝まで安静にしていた。
過日、戦争末期の昭和二十年の三月に公開された戦時映画「撃滅の歌」を自宅で見た。松竹ホームビデオから発売されている戦時映画の中の一本である。戦時下の青春を力いっぱい生きた三人の女性が主人公で、高峰三枝子、轟夕起子、月丘夢路が主演している。
当然ながら国威発揚の国策映画であるが、それなりに楽しめた。題名から想像すると、激しい戦闘シーンでも沢山あるのかと思うが、本当に青春国策映画である。この歌は、軍歌好きの人によると「最強、最悪の歌詞」であるらしい。主題歌は「米英撃滅の歌」。まあ読んでみて下さい。
米英撃滅の歌
作詞 野口米次郎 作曲 山田耕筰.
①濤は哮る 撃滅の時は今だ
空母戦艦 断じて屠れ
海が彼奴(きゃつら)の 墓場だ 塚だ
海が彼奴らの 墓場だ 塚だ
②風は咆える 覆滅の時は今だ
魔翼 妖鳥 断じて堕とせ
雲が彼奴らの 経帷子だ
雲が彼奴らの 経帷子だ
(注・経帷子・きょうかたびら=死者に着せる白麻の着物)
③草は燃える 殲滅の時は今だ
鬼畜米英 断じて斃せ
山が彼奴らの 墓標だ墓石だ
山が彼奴らの 墓標だ墓石だ