白雲去来

蜷川正大の日々是口実

牛脂注入肉は、見分けが難しい。

2013-11-12 17:55:51 | インポート

十一月七日(木)曇り。

食品の偽装が社会問題となっている。しかし考えてみると牛肉の場合、加工肉(くず肉を固めた成型肉)は分かるが、「牛脂注入肉」となると私を含めて素人ではほとんど区別がつかない。適当に「サシ」が入っているので、良い霜降り肉と勘違いしてしまう。「和牛」と言われて、知ったかぶりをして薀蓄を傾けて食べていたのかもしれない。馬刺しの霜降り肉はほとんどが牛脂注入というのだから困ったものだ。そういうこともあって最近では馬刺しは「赤身」しか食べないようにしている。

しかし、考えてみればスーパーで売っている安い「シシャモ」。これは本当はシシャモではない。本物の北海道産のシシャモを友人から何度か送って頂いたことがあるが、市販のものとは格段の差がある。

本当はシシャモではない物を堂々とシシャモと称して売っていてもお咎めはない。従って居酒屋などで出てくるシシャモのほとんどが本当のシシャモではない。買う方もそれを知っていても文句を言う人を聞いたことがないから不思議だ。

まだある。たとえばイクラもそうだ。本物と思って食べているのが人造のイクラかもしれない。始末が悪い事に、そのゼラチンで固めた人造イクラと本物と、素人が食べてもまず見分けがつかない。いや味だって本物と遜色がないのだから困ってしまう。見分けるコツは、本物のイクラは熱湯をかけたりすると白く濁るが、人造のものは白くならない。

加工肉を「和牛」として売れば非難され、堂々と偽物を売ってもなんともない場合もある。こうなったらちゃんとした食品の基準を決めることを義務付けるしかないと思う。そして偽装やごまかしをした場合は刑事罰を与える。ホテルやレストランの場合は、営業停止にするくらいの処分も必要ではないかと思っている。

夜は、酔狂亭で月下独酌。久しぶりに寄ったスーパーに、この時期では珍しく良いカツオがあったので、即購入。ニンニクをたっぷり塗ってネギの薬味で食べた。至福の時ですな。


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