白雲去来

蜷川正大の日々是口実

大先輩を「偲ぶ会」に出席。

2015-11-04 09:41:26 | 日記
十月三十一日(土)曇り。

十月も今日で終わりか。そんなことを考えているうちにあっという間に一年が終わる。年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。か。朝食は、冷ご飯が沢山あったので、珍しく「お粥」にした。昆布や鰹節を贅沢に沢山使ってダシをとり、冷やご飯を洗ってぬめりを取ってから土鍋でカタコトと煮る。肝心なのは、二十分程煮たら、一度火を止めて、鍋をおろして蓋をして冷ます。煮物は冷める時に味が染みるからである。十分ぐらいおいてから再び煮る。味付けは、ヒマラヤのピンクの岩塩。

付け合せは、白髪ねぎにごま油と醤油をすこし垂らしたものを好みで入れながら食べる。「安記」風だ。そうそう具は、肉だんご。シンプルで良い。炊飯器でご飯を炊いていると、当然ながら機械的で、自分が手をかけている。と言う気がしない。しかし、土鍋でお粥を焚いていると、焦げないようにかき回したり、アクをとったり、火加減を見たりと、作り手の愛情が伝わるような気がしてならない。こういう時は、テレビを点けずにラジオの方が良い。

今日は、夕方から青年思想研究会主催の「先憂を偲ぶ会」が上野の東天紅で開催され出席。途中、御徒町にて大熊雄次氏と待ち合わせ。アメ横はすごい人で、通り抜けるのが大変である。店先には、「松茸」や「秋鮭」などの秋の味覚がが並んでいた。大熊氏と共に不忍池の中を通って行く。何十年ぶりなのだろうか。上野や御徒町には度々来るが、不忍池にはあまり来ることが無い。十分ほど歩けば東天紅に着いた。三十年も前のこと、ここで知り合いの結婚式に出たことがあった。その頃と比べて新しくなっていた。

会場に入れば、お世話になった北上清五郎先生や、当時は仰ぎ見るような斯界の大先輩の遺影が飾られていた。今年は、高橋正義先生の二十三回忌とのこと。野村先生と同じ年に亡くなられたのか。ご自宅に弔問に行ったことを思い出した。指名をされ献杯の音頭をとったが、児玉誉士夫先生や中村武彦先生と言った方々の遺影を前にして、「先生」などと呼ばれると、身がすくむような思いがする。先人の思い出話を肴に二時間ほど。閉会後は二次会。一時間ほどいて、犬塚博英議長と大熊雄次氏と共に席を離れた。

自宅に戻れば、下の子供が修学旅行から帰っていた。無事な顔を見て一安心。何でも、渡嘉敷島から本当に戻る際、海が荒れていて、船酔いで大変だったということ。それも良い思い出になるに違いあるまい。

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紅葉の季節に紅葉忌か。

2015-11-02 17:50:59 | 日記
十月三十日(金)晴れ。

どうしてもビデオカメラが必要になって、横浜駅の西口にある量販店に行った。並んでいる物を見ると、どれも高いなぁー。性能などよりも、まず定価に目が行ってしまう。むむむ・・・としばし佇んで思案橋。結局店員に聞いて、お勧めのものを購入。ローン・レンジャーと一人ごちて、帰りにダイヤモンド地下街にある鮮魚店によれば、カツオがあったが、冷凍物で、「にぞう」か「さんずん」程度で食指が動かない。

結局、甘エビ、ハタハタ、タコを買って帰る。今日は「紅葉忌」とか。熱海の海岸散歩する、貫一、お宮の二人連れ・・・。その二人の銅像のある熱海の海岸前のホテルで、長いこと大行社の新年会が行われていた。熱海は好きな町だ。「金色夜叉」の作者である尾崎紅葉は明治三十六年の今日、三十六歳と言う若さで亡くなった。死因は胃がん。紅葉山人、尾崎徳太郎の辞世は、死なば秋露のひぬ間にぞ面白き。「金色夜叉」をカネイロヨマタ読む昨今。貫一、お宮も遠くになりにけりか。

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魚屋からカツオが消えた。

2015-11-02 17:33:24 | 日記
十月二十九日(木)曇り。

魚屋からとうとうカツオが消えた。カツオのシーズンが終わると、ぐっと寒くなる。そして十一月、十二月は何だかんだと行事が多く、歳の瀬にには貧乏神に追いこされる。クリスマスや歳の瀬でワクワクしたのは幾つぐらいまでだろう。年年歳歳、なぜか気が重くなる季節になった。

群青忌の挨拶状や機関誌の原稿などをチンタラやっているうちに、時計を見ればもう五時だ。サラリーマンではないが、帰り支度をして、晩酌の肴を求めて市場放浪記が始まる。

自宅に戻り、家族揃ってと言いたいところだが、下の子供は修学旅行へ行っていて留守だ。そう言えば、午後に「これから渡嘉敷島に渡りますと」メールが入った。子供の安着を祈って杯を挙げるが、「黒霧島」の残りが少ない。ついていない。

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