白雲去来

蜷川正大の日々是口実

今日は、貫一とお宮の別れの日。

2017-01-23 17:03:11 | 日記
一月十七日(火)晴れ。

かつて熱海の海岸前には大箱のホテルが並んでいた。民族派団体もそれらのホテルで新年会などを行ったものだ。そのビーチロード沿いにあるのが、有名な「お宮の松」。 明治三十年より六年間「読売新聞」「新小説」に断続的に掲載された 尾崎紅葉の小説「金色夜叉」(こんじきやしゃ)。この小説にちなむ「お宮の松」と、「熱海の海岸散歩する・・・」で始まる歌が一体となり、爆発的なヒットとなった。そのお宮の松のすぐ横にあるのが、「貫一とお宮の像」である。「ダイヤモンドに目がくらみ、貫一を捨てた」お宮を、貫一が足蹴にしている像だ。今ならDVで告訴されるかもしれない。

昔はおおらかで、奥村チヨのヒット曲「恋の奴隷」の歌詞には、「悪い時には、どうぞぶってね。あなた好みの女になりたい」とある。女を殴るのは最低。と言うが、奥村チヨみたいな女もいるのだ。というのは冗談です。話を貫一とお宮に戻せば、二人の修羅場のセリフはこうだ。「一月十七日、宮さん、よく覚えてお置き。来年の今月今夜は、貫一はどこでこの月を見るのだか。再来年の今月今夜、十年後の今月今夜、一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ」。そうです。今日は、貫一とお宮が別れた日です。と言っても、若い人にはピンと来ないかもしれませんね。何せ私は、衣紋掛け、乳母車、涎掛け、写真機の世代ですから。

トランプの支持率が、歴代大統領の中で最低と言う。しかし、トランプが大統領になるということだって外した「世論調査」にどんな信憑性があるのか。支持率が高かろうと、低かろうと、トランプが大統領になることはには変わりがないのだから、支持率よりも、彼の政策の方に興味がある。

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知らなきゃ恥かも。

2017-01-20 18:05:59 | 日記
一月十六日(月)晴れ。

寒い。寒いと百回言ってみてもどうしょうもないのだが、こらえ性のない私はつい言ってしまう。朝食は、大好きな「舟納豆」に鮭に、湯豆腐。豆腐は、夏は、ねぎのみじん切りに鰹節に醤油で食べるが、冬は、それにかつおだしを入れお湯を足す。冷奴は、この寒さではちょっとねぇー。

今日は、月に一度の、仲良しさんたちが集まる、名前だけ立派な「蜷川政経懇」を関内のHIROにて開催。長いお付き合いの義一兄ぃが、風邪をひいたとかで、マスク姿。お茶を飲んでいたのはお気の毒。マスクと言えば、最近、フェイスブックで友達になった、ハンガリー在住の日本の方が、ハンガリーでは、マスクなどしてお店に入って行くと、いやな顔をされると書いていた。「そんなに具合が悪いなら、家で寝ていろよ」。あるいは「変な病気にかかっているのでは」と誤解をされるそうだ。日本人みたいに、予防のために、日常マスクをしている人は、ハンガリーではほとんどいないとのこと。へぇーっと言う感じですね。

また、パスタを、何か、フォークとスプーンで食べるのが、日本では当たり前のようになっているが、本場のイタリアでは、スパゲッティや細長いパスタをスプーンの助けをかりて食べるのは立派なマナー違反。イタリア人に言わせれば、「フォークをまだ使いこなせないお子ちゃまに見える」とか。更に、ラーメンなどを食べる時に、レンゲに麺を入れて食べるネエチャンを見かけるが、これもマナー違反。気取ってやっていることが、アホでマナー違反と言うのも、中々面白い。

珍しく、一軒だけで解散。

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正義よりも国民感情が優先か。

2017-01-20 17:16:51 | 日記
一月十五日(日)曇り。

一昔前ならば、今日が成人の日だ。まあ私にとっては、どうでも良いことですが。

韓国の騒ぎが、中々おさまらない。いつも思うのだが、韓国は、政権与党の大物や、大統領たちが企業に色々とカネの関係を持とうとする。早い話が、タカリのようなものだ。韓国は二割の大企業が八割の中小企業を支えている。日本は、真逆だ。大企業が少ない分、タカル会社も限られてしまう。最も、そういった政治家との癒着で、韓国の大企業は、大きくなっていったと言っても過言ではない。

政権が変われば、いわゆる政敵を、追い落とそうとして、過去の企業との癒着を暴く。こういったことの繰り返しではないか。慰安婦像だって、そういった政争の具に使われている。司法も、正義よりも、国民感情を優先させ、ただ国民の溜飲を下げることに目を向ける。これほどのポピュリズムは、めったにない。

それにしても今年の民団の新年会で、共産党の小池書記長が、挨拶の中で慰安婦問題について、こう発言した。「日本政府は、過去『慰安婦』被害者の方々の人権を著しく侵害したことへの謝罪を誠実に行うことが必要です。韓国政府と協力しながら、冷静に、誠実に問題の解決へと努力しなくてはなりません」と。よう小池さん。一体、どう謝罪をすれば、お隣が、納得するのか、抽象的な言葉ではなく、具体的に教えて下さいよ。見本を示したら、もっと共産党の支持率がアップするかもね。まあ無理でしょうが。

夜は、家族と京子ちゃんとアイリちゃんと一緒に、ハンバーグを食べに行った。その後、子供たちを返して、藤棚の「一休」にてカメ&アコちゃんたちと合流。一時間ほど飲んでから帰宅。

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月刊『文藝春秋』がいい。

2017-01-19 18:09:10 | 日記
一月十四日(土)晴れ。

子供が、センター試験を受けるとのことで、朝早く横浜駅まで送って行った。私たちの頃は、共通一次とか言った。最も、勉強は、ムカデと同じくらい嫌いだったので、そんなことは二の次で、遊んでいたような気がする。

子供を送ってから、近所のかかりつけの病院にて定期検診。血圧は、まあまあだったが、血糖値が高くて困った。218もあった。HbA1Cは、6・9。少し運動するか。

月刊『文藝春秋』を買った。「大女優九人が語る昭和の映画」という特集が読みたかったから。その九人の大女優とは、八千草薫、山本富士子、香川京子、佐久間良子、加賀まりこ、小山明子、いしだあゆみ、岡田茉莉子、岸恵子といった人たち。そうか、いしだあゆみは女優だったのか。へんな意味はありません。ずーっと歌手だと思っていたので。ただ、好き嫌いは別として、吉永小百合が入っていないのは、どうしてだろうと思った。でも、彼女たちの全盛期の頃は、私はまだ子供で、代表作と言うものをほとんど見ていない。何と言っても、裕次郎や任侠映画が青春でしたから。

二十代の後半ごろに、小津作品で有名な「東京物語」を見たが、へっ、つまらネェー。と思った。しかし、この歳になって改めて観てみると、じわじわと、良さが分かってくる。小説もそうだが、歳を経て来て、読めるようになるものもある。眼福を重ねる。と言うことは、そのまま歳を取ることと同義語のように思えてならない。しかし月刊の『文藝春秋』は面白い。小池百合子と立花隆の対談。藤原正彦さんが語る両親のこと。黒田勝弘、山口敬之の原稿。その他も好きな人たちの原稿が満載で、上質な野菜のミックスサラダのようだ。

夜は、愚妻と一緒に本牧のゴールデンカップへ、エディ潘のライブに行った。ブルース調の「銀色のグラス」にしびれた。オーナーの小高氏に挨拶して店を出て、すぐ隣の中華料理店に入ったら、ここが、とても美味しくてラッキーだった。いい夜だった。

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あれから三十年か。

2017-01-19 13:01:37 | 日記
一月十三日(金)晴れ。

三十年前の東京、横浜は、昨夜に降った雪のせいで一面の銀世界となった。昭和六十二年の今日は、私にとって様々な意味で、人生のターニングポイントとなった。それでも、三十年も過ぎると、毎年、この日のことを意識するという訳には行かない。そんな昔のことを感慨深く思っている余裕などない。というのが正直な気持ちだ。とにかく三十年という歳月は、純粋な気持ちを鈍化させるのには、十分すぎる時間である。きみまろではないが、あれから三十年か。

スーパーなどに行った時、鮮魚のコーナーに、「柳カレイの干物」があるとつい買ってしまう。家族は、干物は、朝に食べるものと決めているらしく、夕食に干物が載ることはないが、私は、カツオが終わった後の酒の肴には、キンメダイの粕漬、柳カレイの干物が欲しくなる。柳レイは、食べにくいのが、少々難だが、焼き上がったばかりの物に、味の素を軽く振りかけて、醤油を少々。香ばしい匂いが漂い、食欲をそそる。好きな酒の肴を前にすると、ふふふと頬が緩む。素浪人の至福の時である。

そう言えば、先日、デパ地下で買った「メザシ」が、めっちゃ美味しかった。もちろん頭から食べる。鮮度の良くない物は、焼いていると、お腹の部分が破れて、皿に乗せると、とてもみすぼらしく感じて嫌だ。その点、この間のメザシは良かった。焼きたてのメザシのしっぽを持って、頭から齧る。左手には、焼酎のロック。浪人生活の自虐的な喜びに包まれる。

五十年国を憂ひて草莽の野にさまよひて泣きに泣きたり。とは黒龍会の内田良平先生の歌であるが、五十年どころか、六十の半ばを過ぎたと言うのに、まださまよい続けている。テーブルに、右手を付いて、かつうなだれて「反省」。

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