1月7日木曜日に入院した42歳男性は、発症11日目だった。12月28日から咳が出て、12月30日に38℃台の発熱があった。その後は37℃台の発熱が続いて、市販の感冒薬を飲んでいた。
1月5日には解熱していた。特に受診はしていない。そのままだったら、長引いた風邪が治ったものとなったのだろう。父親に症状が出て、新型コロナウイルスのPCR陽性と判明した。重症として大学病院のICUに入院したそうだ。
家族(同居者)が濃厚接触者としてPCR検査を受けることになった。この患者さんを含めて3名が陽性だった。熱が続いたということで、保健所で入院治療とされた。
入院した時は咳がたまに出るくらいだった。発熱はなかった。胸部CTで両側肺野にすりガラス陰影が散在(多発)していた。白血球7900・CRP0.6と炎症反応は軽度で、酸素飽和度も正常域だった。
肺炎があり、症状も1週間以上続いたので、中等症の軽度の方にはなる。治癒過程に入っているので、もうデキサメサゾン投与は不要と判断された。来週の連休明けには退院にできそうだ。
胸膜直下の陰影もあるが、そうではない陰影の方が目立つようだ。この程度が、中等症Ⅰの陰影なのだろう。
水曜日に入院した2名は明暗を分けたような、経過になってきた。
両側肺野に肺炎像が目立つ27歳男性は、入院時には発症して1週間以上経過していたので、デキサメサゾン投与を開始した。解熱軽快していて、連休明けに血液検再検と胸部CT再検の予定とした。デキサメサゾンは10日間使用する(途中から漸減)。
胸部CTで両側肺にごく淡い陰影があった50歳男性は、入院後も高熱が続いている。1月4日発症で6日目に相当する。重症化する可能性があり、どの時点で再検するか。
感染病棟として使用する病床を増やすため、昨日から機材の搬入を開始した。連休明けには稼働できる見込みだ。