木曜日に新型コロナウイルス感染症の88歳男性と64歳男性が入院した。親子だった。
息子の妻が火曜日にPCR検査を受けて、新型コロナウイルス感染症と判明した。クラスターの発生した銀行に勤務していた。地域の基幹病院に入院したそうだ。
この親子は濃厚接触者(同居者)として水曜日にPCR検査を受けて、木曜日に陽性と判明したという経緯だった。父親は自称無症状で(微熱はある)入院を拒否した。保健所で説得して、息子と一緒ならということで入院に同意した。
息子さんの方は微熱はあるが、元気でホテル療法の予定だったが、そういう事情でいっしょに入院となった。たぶん東京や当県でも県庁所在地では、いっしょにホテル療養だろう。
年齢は気になるが、ADL自立ということだったので、受けることにした。入院前の検査をすると、入院が好ましい状態だった。
88歳男性は血液検査で白血球6200・CRP10.9と炎症反応が予想よりずいぶん高かった。胸部CTでは両側肺にごく淡いすりガラス陰影が散在、というより多発していた。
ご本人はけろっとしているが、経過をみないとどう変化するかわからないと思った。
64歳男性はその日の朝に37.2℃の微熱があったが、その後は下がったと言っていた。こちらも元気で、入院中にテレビが見れるかどうか、インターネットがつながるかどうかを気にしていた(どちらもできます)。
白血球4800・CRP4.1と通常の肺炎のある新型コロナの患者さんと同程度の値だった。両側肺の特に背側にすりガラス陰影が目立った。浸潤影様の陰影と少量の胸水もある。
大学病院の先生(呼吸器外来に来ている)に診てもらうと、少し時間が経ったような陰影ではないか、といわれた。
こちらも経過をみないと順調に経過するかどうかわからない。入院してみると、どちらも入院での経過観察相当なのだった。