1月14日に入院した新型コロナウイルス感染症の88歳男性の経過。前日の1月13日に濃厚接触者(息子の妻が陽感染)としてコロナのPCR検査を受けて、翌14日に陽性と判明した。同日保健所の指示で入院となった。
入院時には無症状だったが、白血球6200・CRP10.9と炎症反応の上昇が目立った。コロナとしてはCRP10はかなりの値だ。胸部CTで両側肺野にごく淡いすりガラス陰影が多発していた。
無症状だとPCR検査を提出した日が発症日の扱いになる。陰影も初期の陰影であり、CRP値からみて経過中に悪化すると予想された。
数日無症状で経過して、むしろ病室内で数回転倒したことの方が問題だった。先週末に37℃台の発熱が出てきた。酸素飽和度は95~99%(室内気)で推移して低下しなかった。
1月19日に1週間目に血液検査を再検した。白血球6000・CRP11.5と漸増していた。その日に38℃の発熱があった。午後に胸部CTを再検すると、両側肺にすりガラス陰影が広がっていた。
安静時の酸素飽和度は正常域だが、動くと息切れがある。倦怠感も出てきていて、入院時よりも受け答えが鈍い。8日目の今日からデキサメサゾンを開始することにした。