なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

横行結腸癌・ステント挿入後

2021年01月01日 | Weblog

 12月31日の夕方に85歳男性が食欲不振で救急外来を受診した。10月に腸閉塞で受診して、消化器病センターのある病院に搬送していた。横行結腸癌と診断され、ステント挿入の処置を受けて退院してきた。(もともと先方の病院で心臓ペースメーカー植え込み術を受けていた)

 

 その後、不定期に外来を2回受診していたが、これまで自宅で過ごしてた。数日前から食事摂取量が低下して、自力で起立・歩行が難しくなっていた。

 胸腹部CTで確認すると、ステント挿入部が狭窄してはいなかった。右胸水貯留と軽度の腹水貯留があり、次第に癌が進行してきたものと判断された。

 

 入院すると退院する見込みはないだろう。大晦日から1月3日くらいまでは自宅で過ごさせたい。連れてきた息子2人と相談して、外来で1本点滴をして、栄養剤とステロイド投与で経過をみてもらうことにした。

 入院は何時でも構わないが、できるだけ自宅で過ごすのを目標にする。ステロイドが効くといいが。

 

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