
映像を見て思った。
思ったままを本日のタイトルにしたさ
https://youtu.be/x2zY7tMt_kI
※
「いつくしみふかき」という讃美歌が有る。
葬式や、結婚式でも使われるらしい。
こんな歌詞だ。
慈しみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを とり去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を
いつくしみ深き 友なるイエスは
われらの弱きを 知りて憐れむ
悩みかなしみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたもう
いつくしみ深き 友なるイエスは
かわらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去るときも
祈りにこたえて 労りたまわん
日本基督教団讃美歌委員会の編んだ
『讃美歌略解』前編 歌詞の部
が手元に有る。
昭和29年発行 定価300円。
古書で高かったんだから。
原作者はジョゼフ・スクライヴンという人だと書いてある。
アイルランド生まれでカナダに移り、貧しい人への奉仕に生き、
最後は溺死したとある。
「この歌は彼が特別な悲しみに遭った時、母を慰めるために作ったもので、
他人に見せる気はなかったと、彼自身語っている。」
一行目のわけが分からない。
自分が悲しい時に母を慰める。
身内の死だろうか。
続きを読む。
「サンキーによれば、その悲しみとは作者の許婚者が結婚式の夕、
溺死したことであったという。」
さらりと書かれて説明の無い「サンキー」とは?
「結婚式の夕」ということは結婚した直後ということ?
「結婚」したのに「許婚者」という表現なのは
すぐ死んじゃって「妻」って感じがしなかったから?
えっ、「結婚式」って作者との間の「結婚式」だよね、他の人じゃないよね?
「許婚者」と書いてあるからそうだよね?
と、解説が謎を深める。
wikipediaを見るとまた少し違ったことが書いてある。
ということは、wikipedia英語版を読まなきゃならん。(つづくかも)
※
作者と書いてあるのは、作詞者という意味だ。
というのも、『讃美歌略解』は前編の歌詞の部と後編の曲の部に別れている。
手元に有るのは前編のみ。
元々の数が少ないのだろう、古本でも手に入りにくい。
地元の図書館に有るので頼りになる。
作曲者の名前は楽譜の肩に書いてある。
チャールズ・コンヴァース。
※
訳詞者の名前は書かれていない。
『略解』の「略史」に、訳詞に貢献した人たちの名前が20ほど並んでいる。
携わった讃美歌の番号も書いてあるが、その中に312番の記載は無い。
皆さん、創作や翻訳の仕事としてではなく、一信仰人として訳詞したのだろうか。
「この讃美歌を日本語に訳したのは俺だもんね」感がまるで無い。
というわけで、現時点、讃美歌としての訳詞者は誰だか知れない。
※
この歌には他の歌詞がいくつか付いている。
そのうちの一つ、杉谷代水(すぎたにだいすい 1874-1915)による
「星の界(よ)」は文部省唱歌として取り上げられたため、ちょいと知られているようだ。
この人、アラフィフなら知っている「母をたずねて三千里」を訳した人だという。
こいつで歌った。
https://youtu.be/x2zY7tMt_kI
月なきみ空に きらめく光
嗚呼その星影 希望の姿
人智は果てなし 無窮の遠に
いざ其の星影 きわめも行かん
雲なきみ空に 横とう光
嗚呼 洋々たる 銀河の流れ
仰ぎて眺むる 万里のあなた
いざ棹させよや 窮理の船に
私は相変わらず随所で音を外している。
やってりゃ段々うまくなるかなと思ってやっているが、
どうもやりようが足りないようだ。
以前、民謡バンドでコーラス担当していた頃は
うまいことハモれていたんだがなあ…。
懲りずに公開する。
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