
[あらすじ] 「東京ブギウギ」をバリトンウクレレ弾き語りした。
カズーは竹で自作した。
https://www.youtube.com/watch?v=N97Y7_-bQsY
服部良一さんの作曲で、笠置シヅ子さんは何曲もの「ブギ」を歌った。
昭和ひとケタ生まれを親に持つ私は、幼い頃、
これが「ブギ」というものだと思っていた。
良一が「ブギ」を取り入れた経緯や、
その前に「ブルース」のアイディアを使っていたことなどは、
当時の私は知る由も無い。
この辺りはまた今度ねちねちと書くとして。
私が小学2年生の終わりの時に、単独事故で兄が死んだ。
その遺したステレオとカセットテープを聴いて、ロックをかじった。
その中に’イギリスの国民的バンド’ ステイタス・クオーのものが有った。
好んで繰り返し繰り返し聴いた。
よく、「テープが伸び切るほど聴いた」と言うけれど、
当時のSONYのBHFというカセットテープは優秀で、今でも伸びていない。
※
ステイタス・クオーのやっているロックが「ブギー」だと知るのは、
後のことだったと思う。
それとも、同じく亡兄の部屋に在った古い「Music Life」の記事で
知ったということも有ったかもしれない。
でも、ミュージックライフでクオーを見た記憶は全く無いなあ。
クオーのどこがどうブギなのか。
「東京ブギウギ」のようなウキウキとしたリズムとはまるで違うではないか。
※
いつ頃どうやって知ったか忘れたが、
たぶん、バンドスコアの中の解説か何かに
「ギターはブギーのパターン」とかなんとか書いてあったのを
読んだんではなかろうか。
「ズグジャグズグジャグ」というリフだ。
2拍目と4拍目で一音上がる。
ロックの強拍、スネアドラムのアクセントの拍だ。
これがたいそう気に入った。
ステイタス・クオーの「Night Ride」をどうぞ↓
https://www.youtube.com/watch?v=YVUaKrnQ9wY
※
15歳の頃だったと思うが、
戦後のハワイアン時代にちょっとやっていた、という母に
ウクレレをプレゼントした。
更に、自分の誕生日にはアコースティックギターを買ってもらった。
憧れのアコギであったが、
手の小ささ弱さやそれでも弾ける弾き方を知ることの無いまま、
ギターはもっぱらオープンチューニングで遊ぶようになった。
通常はEADGBEのところを、DADAADとする。
このままジャラーンと掻き鳴らし、一弦でなんか東洋的だったり中東的だったりの
メロディーを弾き続けるのだ。
どんな青春じゃ。
一方で、さほどの音楽好きでもない母より、
私のほうがウクレレを弾くことが多かったように思う。
スリー・コードということを覚えた。
ハンク・ウイリアムズの歌なんかをひたすら弾き歌う。
スリー・コードのコードネームではなく、ローマ数字で
I とか IV とか V とか書いておく。
原曲のキーではなく、自分の弾きやすいキーで弾く。
楽な方法が分かってしまったので、
ウクレレはC-F-G7, ギターはA-D-Eくらいしか憶えていなかった。
とにかくコードを押さえることが難しく感じた。
ウクレレでB♭を押さえられるようになるのにずいぶんかかった。
これでF-B♭-C7が使えるようになった。
ギターはいわゆる「F」の壁に当たって砕けて
オープンチューニングに戻ってジャラジャラやっていた。
思うに、誰しもローコードから始めて、その流れでFなんか練習しちゃうんだろうけど、
それよりは、既に知っているA-D-Eのハイコードをおぼえるほうが、
いろんな意味で役に立つ。
フレットの間隔も狭くなってくるので、意外と押さえやすいことに気付くと思う。
えーと、なんの話だったっけ。
※
そんな次第で、とてもギターは弾けなかったのだけど、
あのブギーの気持ちいいリフはどうやっているのだろう、
とあれこれやってみたりした。
耳コピーも得意でない。
和音は一体になって聞こえて、トップノートだけしか分からない。
「ズグジャグズグジャグ」の「ジャ」と上がっている音は、なんなのか。
ジャラーンとコードを鳴らして、どれかの音の上のフレットを押さえてみて、
探す。
そんなことをやっていた。
※
動画の中で、私はジーンズを履いて、
バンドカラーの白い長袖のシャツを腕まくりし、
黒いチョッキを着ている。
これは、ステイタス・クオーのフロント3人のうちセンターに立つ、
フランシス・ロッシがよくする服装なのだ。
別にロッシファンというわけでもないのだけれど。
ロッシがライブで愛用したのは、緑色のテレキャスターだった。
私が今回使った太鼓皮張りのバリトンウクレレも、たまたまよく似た緑色だ。
皮の白が、テレキャスの白いピックガードと対応するではないか。
どうせ似てるんだったら、服装も合わせようということで着てみた次第。
「東京ブギウギ」見てね↓
https://www.youtube.com/watch?v=N97Y7_-bQsY
つづく
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