[あらすじ] たまに雨漏りすることも有って、サンルームの木部がガッサガサに傷んでいる。
塗り替えるべし。
置きっぱなしの足踏みミシンを持ち出したり、脚立を持ち込んだりと、
大物をガタガタ動かす。
こういった物音を嫌う飼い犬ウーゴくんが
歯石除去術のため一日動物病院にいるので、できることだ。
※
サンルームの中に、地下室へ降る階段が在る。
その部分は、床に脚立を置いて垂木を塗る、という作業ができないわけだ。
一番広い壁面も、その階段の奥である。
ここをどうするか。
階段が下へと続く空間の上に、窓が在る。
部屋の中に脚立を置き、窓枠との間に足場板を置いたら良いのではないか。
やってみたが、惜しくも足場板の長さが届かなかった。
階段の途中に脚立が立てられないものか。
片側の脚だけが長く延長できる脚立、というものが商品として存在する。
段差の有るところに立てられるのだ。
しかし、ちょっと値が張る。
下の段に何か台を置いて、その上と上の段とに脚立の足を置けば良いのではないか。
これは、
たいそう危険である。
脚立の足の踏ん張りは、外方向に力が掛かる。
下の段に置いた何かの台が倒れて「あ~~れ~~」となる恐れが有る。
危ないことはしない。
自力で家の補修をする際の鉄則である。
ああでもない、こうでもない。
考える。
「こっちに一人立って、力の出る印を指で結んで仁王立ちして、
その頭の上と窓枠とに足場板を渡せばいいじゃん」とか
「窓から梯子を伸ばして、向こうの方にもう一人が乗って、
バランスを取ればいいじゃん」とか
ふざけた提案ばかり出る。
三人寄れば文殊の知恵と言うが、
私と友人Mとだけだとなんじゃな知恵しか出てこない。
誰かもう一人マトモなご意見を出す方、募集中。
※
友人Mが、
「長い柄の刷毛が有ればいいのにね。」と言う。
ああっ。それだ。
家の外壁は、ローラー刷毛にモップの柄を取り付けて、
2階の外壁まで塗ったのだった。
なんだ。それでいいんだ。
やれやれ。
※
降り階段の上に足場や脚立を据えることばかりを考えていた。
ふと、
壁に向かって梯子を立て掛けることができることに気付いた。
それなら、長い柄も使わずに済む。
長い柄は便利ではあるが、細かい部分を丁寧に塗ることができないし、
塗料が垂れたり、飛沫がはねたりすることも多い。
なるべくなら使いたくなかったのだ。
壁面に向かって梯子をかけることに気付いて、手の届かない部分はほんの少しになった。
そこだけ長柄ローラー刷毛を使うことにするか。
※
そんなふうに考えながら、
ひとまず、階段の降り一段目に梯子を立てる。
そうしてみて、ようやっと気付いた。
窓に向かって、階段に梯子を立てれば良いのだ。
思い付いてやってみればなんのことはない。
なぜ思い付かなかったのか。
アホなんだろうか。
目が節穴なんだろうか。
おつむが洞なんだろうか。
まあ、ローラー刷毛を使い始める前に気付いたから、良しとしよう。
長さを調節したら、ちょうど窓枠に掛けることができた。
これなら、上の嵌め殺し部分のガラスに圧力が掛かることも無い。
※
足場も確保できたし、これで塗り始めるかと言ったら
まだなのよ。
ちょいと修繕しなきゃならない箇所が有る。
つづく
塗り替えるべし。
置きっぱなしの足踏みミシンを持ち出したり、脚立を持ち込んだりと、
大物をガタガタ動かす。
こういった物音を嫌う飼い犬ウーゴくんが
歯石除去術のため一日動物病院にいるので、できることだ。
※
サンルームの中に、地下室へ降る階段が在る。
その部分は、床に脚立を置いて垂木を塗る、という作業ができないわけだ。
一番広い壁面も、その階段の奥である。
ここをどうするか。
階段が下へと続く空間の上に、窓が在る。
部屋の中に脚立を置き、窓枠との間に足場板を置いたら良いのではないか。
やってみたが、惜しくも足場板の長さが届かなかった。
階段の途中に脚立が立てられないものか。
片側の脚だけが長く延長できる脚立、というものが商品として存在する。
段差の有るところに立てられるのだ。
しかし、ちょっと値が張る。
下の段に何か台を置いて、その上と上の段とに脚立の足を置けば良いのではないか。
これは、
たいそう危険である。
脚立の足の踏ん張りは、外方向に力が掛かる。
下の段に置いた何かの台が倒れて「あ~~れ~~」となる恐れが有る。
危ないことはしない。
自力で家の補修をする際の鉄則である。
ああでもない、こうでもない。
考える。
「こっちに一人立って、力の出る印を指で結んで仁王立ちして、
その頭の上と窓枠とに足場板を渡せばいいじゃん」とか
「窓から梯子を伸ばして、向こうの方にもう一人が乗って、
バランスを取ればいいじゃん」とか
ふざけた提案ばかり出る。
三人寄れば文殊の知恵と言うが、
私と友人Mとだけだとなんじゃな知恵しか出てこない。
誰かもう一人マトモなご意見を出す方、募集中。
※
友人Mが、
「長い柄の刷毛が有ればいいのにね。」と言う。
ああっ。それだ。
家の外壁は、ローラー刷毛にモップの柄を取り付けて、
2階の外壁まで塗ったのだった。
なんだ。それでいいんだ。
やれやれ。
※
降り階段の上に足場や脚立を据えることばかりを考えていた。
ふと、
壁に向かって梯子を立て掛けることができることに気付いた。
それなら、長い柄も使わずに済む。
長い柄は便利ではあるが、細かい部分を丁寧に塗ることができないし、
塗料が垂れたり、飛沫がはねたりすることも多い。
なるべくなら使いたくなかったのだ。
壁面に向かって梯子をかけることに気付いて、手の届かない部分はほんの少しになった。
そこだけ長柄ローラー刷毛を使うことにするか。
※
そんなふうに考えながら、
ひとまず、階段の降り一段目に梯子を立てる。
そうしてみて、ようやっと気付いた。
窓に向かって、階段に梯子を立てれば良いのだ。
思い付いてやってみればなんのことはない。
なぜ思い付かなかったのか。
アホなんだろうか。
目が節穴なんだろうか。
おつむが洞なんだろうか。
まあ、ローラー刷毛を使い始める前に気付いたから、良しとしよう。
長さを調節したら、ちょうど窓枠に掛けることができた。
これなら、上の嵌め殺し部分のガラスに圧力が掛かることも無い。
※
足場も確保できたし、これで塗り始めるかと言ったら
まだなのよ。
ちょいと修繕しなきゃならない箇所が有る。
つづく
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