スマホラ

[あらすじ] 毎月一日は法螺を書いているよ。
スマホを落としても壊れないように、パラシュート付のケースを買った。
という法螺を書いたよ。


「スマホ　落下　感知」とかなんとかで検索したんだったか。
いくつかのアイディア商品が検索結果に出てきた。
最初、それこそ法螺だと思った。
虚構新聞だとかアンサイクロペディアだとか、
ひとさまを大規模に引っ掛けようという企みの（賞讃）
サイトはいくつか在る。

法螺のつもりで書いたら実は在りましたなんてことになったらみっともないたらありゃしないので、
検索したのだ。
調べて良かった、と思った。

四隅に板が２枚づつ反り出るもの。二枚舌っぽいが、実在する。
四隅にプロペラが出てドローンになるもの。アホっぽいが、開発されている。
落ち始めると素早くカバーが閉じて、ガラス面じゃない側が下になって落ちるもの。

三つ目は、手帳型を使う人ならまず第一にこれを選んで良いのではないかと思う。

エアバッグ付きのもの。これは、自動車会社がジョークで作ったものだという。すばらしい。

これ以外のものを考えなければならない。
というわけで、パラシュートを書いたが、
もう一つ思い付いたのは、
すごい弾力のもの。である。

ゴム製のケースで、落としても弾んで手元に戻って来る。のだ。

なんなら、ドリブルもできる。
びよん、びよん。
考えているうちに、弾力が増してきた。
スーパーボール並みに弾む。

いかん。
うっかり落とすと、弾んでどっかへ行ってしまう。
斜めに落としたら向こうへ跳んで行ってしまう。
強く落としたらより高く跳んで行ってしまう。

あーあ、スマホ落としたら隣の家の屋根に乗っかっちゃったよ。
すみませーん、スマホ取らせてくださーい。

そんな暮らし。