豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

日本の原風景に相応しい茅葺屋根の家…北斗市

2016-02-29 18:21:21 | ファース本部

私達のファース工法の開発動機は、家の中の温度と湿度を一定化することでした。
高気密・高断熱と言う極めて単純な仕組みでは、温度は出来ても湿度管理が困難です。
試行錯誤の末に辿り着いたのが、水分管理で冬温かく、夏涼しい茅葺屋根の家屋でした。

梅雨時期にたっぷりと湿気を茅葺屋根に蓄えておき、夏場の日射熱や暑さで抱えた水分は蒸発します。その水蒸気化熱で家屋内の熱を奪い涼しくします。まさに天然クーラーです。
冬は、蓄えた水分で家屋内を潤し、人のカラダからの水分蒸発で熱を奪う事を防ぎます。

私は、茅葺屋根のルーツを調べ歩き、朝鮮半島、中国大陸そしてインドまで行ってきました。
お釈迦の仏教と一緒に伝来したのかと思ったからです。しかし朝鮮半島や中国、インドには、藁(わら)葺や麦藁葺がありますが、茅葺を探し当てる事は出来ませんでした。
作用としては、藁も麦も茅も水を溜め、それを蒸発させて家屋内の温熱環境を保護します。

稲藁や麦藁を屋根に使用するには、家屋の骨組み下地に藁を何重にもして、下地に縄で括り付ける事で簡単に屋根が出来てしまいます。つまり藁葺は造り易かったのでしょう。
朝鮮半島やインドには、今もたくさんの藁葺屋根の家屋が現存します。

日本の茅葺屋根は、優雅さと耐候性の勝る「藁」よりはるかに硬い「茅」を用いました。
日本人は、固い茅で軒先を揃え、反りを入れて独自の造形家屋に仕上げて行ったのでしょう。
日本人独自の感性が創った屋根だったように思われます。

写真のような茅葺屋根が群となしているところは今も多くあります。
福島県大内宿、富山県五箇山相倉、京都府美山北、中でも岐阜県白川郷は特に有名です。
この茅葺屋根の集落は、日本の原風景とでも言えそうです。

今日は4年の閏年2月29日、そして月末でもありとても気忙しい1日でした。
今日は全国的に大荒れの天候のようですが、北海道は猛吹雪の予報が出ています。
茅葺屋根は雪が断熱材になります。さて大嵐を超えるごとに確実に春が近づいてきます。

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